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  • 26.09.25

料理のクオリティUPに繋げる【アニヴェルセル】

 アニヴェルセル(横浜市都筑区)は8月4日、『料理・デザートコンクール』を、アニヴェルセル みなとみらい横浜で開催した。年に1度の、調理人材向けコンクール。審査員には社内役員のほか、業界関係者、調理師学校講師なども招き、味や見た目を評価した。

 コンクール開催の主な目的は、トレンドを取れ入れた料理の品質向上のほか、新メニューの開発、次世代を担う人材育成。結婚式で提供する料理を新郎新婦からのおもてなしと位置付けており、コンクールをブラッシュアップの機会の1 つとしている。全店のキュイジニエ、パティシエにフォーカスを当て、表現力を競い合う場となっている。
 部門は全部で5 つ。①冷製オードブル、②温製ヴィアンド、③皿盛りデザート、④ウエディングケーキのデザイン、⑤店舗対抗戦(カナッペ部門)とした。コンテストのテーマは、今年新たに策定したコンセプト『ふたりらしい式って、きっと、ふたりのためだけじゃない。』。予選は、考案したメニューを社内のイントラネットに配信し、見た目の華やかさなどを基に、全社員が写真を見て投票を行った。当日の司会進行は、惜しくも本選出場を逃したスタッフ。ファイナリストの動き、プレゼンを現地で見られる環境を用意することで、悔しさを“バネ”に変え、来年に向けてのモチベーションアップに繋げられるようにした。
 個人戦は、予選を勝ち抜いた5 名が最終審査に臨み、それぞれ各部門においてスキルを披露した。個人戦の評価基準は、五感で楽しめるか、デザイン&コンセプト、商品力&技術力の3つ。審査員は全メニューを試食のうえ、投票を行った。
 審査の結果、冷製オードブル部門の1 位は表参道カフェの湊宏樹さんで、『焼き茄子のムースと甘海老のタルタル キャビアを添えて』。異なる個性を持つ食材を1 つにすることで、新郎新婦の門出を表現した。温製ヴィアンド部門は、江坂店の織田貴史さんが1 位を獲得。『牛フィレ肉の藁焼き フォアグラと京茄子のテリーヌ トリュフのジュレ 金柑のアクセント』は、藁で香りを楽しめるようにし、オレンジの蒸留酒で香りをつけたトリュフとフォアグラ、金柑で絶妙なバランスを整えた。
 皿盛りデザート部門トップは、みなとみらい横浜店カフェの荒屋鋪真由さんの『ブルーム~花が咲く~』。桃とバニラ、ラズベリーに、ベルガモットの爽やかな酸味で、コースの締めでも食べやすいサッパリさが評価を得た。デザイン部門1 位は、『華結び』をテーマにした立川店の小野好美さん。永遠の愛を象徴とするリースを作品の中心にあしらい、新郎新婦を包み込むデザインで注目を集めた。
 店舗対抗戦の審査基準は、見た目、商品力&トーク力の2つ。1 位は表参道店で、『幸せを実らせる、祝福のトマトガーデン』が勝ち取った。ミニトマトに見える一方で、濃厚なチーズ、バジルのムースをトマトのジュレに閉じ込め固めた、一口で味わうカプレーゼを提案。意外性なども含め、高い評価を得た。
 「調理師学校の教員の皆さんを審査員に招いたことで、在学中お世話になった先生との再会の機会になり、恩師からの『頑張れ』という声はスタッフのモチベーションになっています。建物というハコの価値を重視すると同時に、当社はスタッフと料理により一層磨きをかけていきたい。こうした活動を通じて、「1位を取れる」と臨んだ今年の大会。調整を繰り返し、数日前にようやくカタチになった力作です。(表参道店・立川晴司さん)業界の活性化に繋げていくことを目指しています。」(代表取締役社長・松田健一氏)
 「今年はベテラン勢が、しっかりとスキルを発揮した結果となりました。一方で、資料に使う写真の撮り方のセンスなどは若手メンバーから学べることも多く、実際にW e bサイトでは見た目で判断されてしまう世界です。若手のセンスの高さを今回改めて感じましたし、私たちもそこから多くを学べるはず。まだまだ業界は発展できると感じました。」(取締役総料理長・羽根真樹氏)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月21日号)