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  • 26.09.25

「いい結婚式」の想いを共有【ブラス】

直接雇用を徹底 
 「いい結婚式のためには、社員はもちろん、働くスタッフ全員で仕事に対する考えを共有すべき」との代表取締役社長・河合達明氏の想いから、アルバイトスタッフの全員自社雇用にこだわっているブラス(名古屋市中村区)。親しみを込めてPretty Job(PJ)と呼んでおり、今夏時点で約1370名が在籍している。PJは料理・ドリンクの提供のほか、ゲスト案内、掃除、クローク対応など、接客全般を担当している。社員同士ニックネームで呼び合う習慣があり、その“文化”は自然とPJにも波及。『PJネーム』を全員持っており、チーム全体でのコミュニケーションを深めている。
 2017年から本格的に開始し、毎年恒例となった『PJアワード』。『いい結婚式を創るために大切にしてきたこと』をテーマにしたPJのプレゼン大会で、企業全体で考え・想いを合わせるほか、アルバイトスタッフの教育、全店舗でのナレッジ共有などを目的としている。また、アワードを通じてブラスの結婚式を“体感”することで、PJに自社のファンになってもらうこともゴールの1 つとしている。
 5月からエントリーを受け付け、書類審査の後、全国を4 エリアに分けたセミファイナルのプレゼン大会を実施。この様子は河合社長もオンラインで見届けた。9月2日の『ヴェルミヨンバーグ名古屋』での最終審査会には、予選を突破した15名が全国から参加。7 分間のプレゼンで、想いを述べた。当日はファイナリスト輩出店舗の社員とPJ、一部店舗リーダーなどを中心に、約130名が現地で応援。各式場にはリアルタイムでオンライン配信も行い、発表から学べる機会にも繋げた。
 審査の結果、グランプリは『アージェントパルム』所属のPJネーム・にっきーさんで、テーマは『みんなで Why ?わい!』。にっきーさんは、「結婚式は新郎新婦ごとに内容が異なるからこそ、PJ一人ひとりがその場の状況を把握し、何をすべきか判断できるようになることが重要」と語った。そのためには何をするのかだけでなく、アクションを起こす理由の『Why(なぜ)』までしっかり伝える教育が重要とした。例えばおしぼり。おしぼりを使う理由は食事中に手・口を拭くためで、コース料理を食べ終わるまで手元にあるもの。子連れゲストであれば、おしぼりが汚れやすいことを想像し追加を渡すなど、『Why』を理解することで、ゲストの異なるニーズに対応できると伝えた。拍手も手を叩くことは目的ではなく、祝福の気持ちを表すために行うもの。ペンライトを使った演出シーンなどは拍手が小さくなることも想定されるため、お祝いの気持ちを込めて大きな拍手にするなど行動を変えられると述べた。
 にっきーさんは現在大学4年生で、在学中はブラスでのアルバイトを継続してきた。『Why』を追求した結果、PJ同士で“ワイワイ”意見を出し合える環境が生まれ、若手PJも指示を待つだけでなく、率先的に動けるチームになったという。「マニュアルだけでは最高のサービスはできないからこそ、『今自分は何ができるのか』を考えられる人が必要。そのためにWhyを伝え続けたい」と話し、高い評価を得た。
 「予選の様子はオンライン配信で見ていたので、最終審査会に来られず悔し涙を流したPJが多くいることを知っています。ファイナリストになれたことにこそ価値があり、15名は胸を張ってほしい。学生時代のアルバイトは“青春”です。今日の皆さんの素晴らしい表情を、嬉しく思います。」(河合氏)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月21日号)