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  • 26.08.21

GOOD WEDDING AWARD 2026 準グランプリ 入籍次第で祝福の温度を変えない【THE Tender HOUSE 山口彩乃さん】

 THE Tender HOUSE(東京都港区)の山口彩乃さんは、事実婚を選んだ新郎新婦を担当。自分たちの選択に自信を持てる1日をプロデュースした。
 新郎は物心ついた頃から、父の言動により傷つく母を見て育った。「いつか自分も父のようになってしまうのでは」との想いから、入籍しないことは大切な人を傷つけない道と決意した。一方新婦は、家族への挨拶も済み式場も決まったタイミングで、結婚が破断となる辛い過去があった。失意のどん底の中、「苗字に合うよう一番可愛い名前を付けた。苗字が変わらなくてよかった」と話すお母さんの言葉に救われたことから、「名前を大事に生きていきたい」と考え、事実婚に至ったという。
 事実婚の理由などを聞かれることもある中で、入籍次第で祝福の温度を変えたくないと感じた山口さん。悲しい過去を感動に変えるのではなく、2人の生き方をゲストが体感し、丸ごと祝福できる場を目指して、結婚式を4つの展開に分けた。
 1つ目は『好きを、ばら撒く』。『ふたりで楽しんできたもの』をコンセプトに新郎がデザインを手掛け、ペーパーアイテム、プチギフトなどに取り入れ、ゲストの記憶に残るようにした。
 2つ目は『チャレンジとバトル』。時にはライバルのように競い、遠慮なく茶化しあえる関係性の表現として、ケーキ入刀ではなく太巻き作りを組み込んだ。新郎は新婦の苦手な食材を入れた太巻きを作り、反対に新婦は高カロリーな具材を入れるなど、ふざけ合う2人の日常をゲストも感じられるようにした。
 3つ目は『人生の、荷おろし』。幼少期の家庭環境からきょうだいに優しくできなかった新郎だったが、中座を通じて自慢できるようにした。また、新郎から家族へ綴った手紙は、何もできなかった小学生当時の自分自身を救うものとも位置付けた。加えて新婦からは、「この人と、名前を大事に生きていく」と、過去の痛みを誇りに変える決意宣言を行った。
 4つ目は『面白がる』。2人の好きなハリー・ポッターの台詞『ルーモス!』を合図に、会場をライトで照らす演出で締めた。
 参加ゲストは結婚式を通じ新郎新婦の生き方に触れたことで、『これがふたりだよね』と体感。応援する気持ちが自然と醸成される機会となった。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月21日号)