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  • 26.08.21

GOOD WEDDING AWARD 2026 クリエイティブ賞 感動は創らず結婚式を“捏造”しない【Coco style WEDDING 柴田美樹さん】

 クリエイティブ賞は、Coco style WEDDING(札幌市西区)の柴田美樹さん。結婚式は感動を届けるといわれる中で、プランナーとしてあえて感動を創らないことに注力した。
 スノーボードを通じて知り合った新郎新婦。発想豊かな新郎はやりたいこと、アイデアが次々に浮かんだ。柴田さんが気になったのは、大切な話をすると照れ笑いを見せる新婦の様子。両親の話に及ぶと、9年前に離婚し現在親同士の交流はなく、そして「大好きだった家族のカタチはもうない」と打ち明けた。そのうえで、「今はそれぞれの幸せを十分理解しているからこそ、私の結婚式が何かのきっかけになったら嬉しい」という、新婦の小さな意志に辿り着いた。
 プランナー歴10年の柴田さんの介在を通じ、サプライズや感動演出などを“仕掛ける”こともできた。ただ、「プランナーの手が加わった景色は、本当に2人の望むものなのか」と自問自答。結婚式の1日を“捏造”しないと、柴田さんは心に決めた。
 徹底したのは、言葉、演出、意味の3つを柴田さんから足さないこと。そして、2人の気持ちを勝手に超えないこと。すぐに決めずに歩みを緩め、迷うアクションも大切にした。そこで、2人と共有できるログシートをクラウド上で作成。打合せのない日も、まだ言葉にならない2人の素直な気持ちなど、自由に書き留められるようにした。柴田さん自身の言葉でまとめたくなる時は何度もあったものの、『知るとは忍耐』と捉え、答えを急がないように徹底。2人から出る言葉を待つ姿勢を維持した。
 また、感情を解放するために3つの設計にこだわった。そのうちの1つ『環境設計』では、関わるスタッフ全員で2人の意志を守ることを徹底した。迎えた式当日のファミリーミート。夜中まで書き直した手紙で、ここまで育ててくれた両親への感謝を綴り、「今はどんな形でもこの家族でよかった」との想いを伝えた。当初は、同じ空間に両親が揃うこと自体に不安を感じていた新婦。『2人を超えない』とスタッフ全員で見守った結果、ファーストミートでは誰から促すわけでもなく自然な流れで家族のハグも。その瞬間は新郎新婦にとって、本当に意味のある時間となった。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月21日号)