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  • 社説:潮目
  • 26.05.27

現場の課題『見て見ぬふり』 原因は高圧的マネジメント層にあり

ある会場の話。人前式でゲストが署名をして、結婚証明書を完成させるセレモニーを用意していた。ところが挙式直前になっても、署名をしてくれたのはわずかに数名。こうしたケースが数多く発生しているという話だ。新郎新婦が想いを込めて用意した証明書、演出だからこそ、そうした状態に気付けば多少開始を遅らせてでもゲストに呼びかけるのが普通ではないかと聞くと、そのままオンタイムで挙式をスタートさせることも珍しくはないという。   
実際にこうした状態に誰も気づかないのかというと、そんなことはない。署名を控室で依頼している場合には、それを呼び掛ける控室担当スタッフ、その後にも挙式担当、さらに人前式であれば司会も確認できる立場である。ところが、チェックしなければと気にもせず、仮に署名が少ないことに気付いた場合でも、それを指摘することはない。『見て見ぬふり』だ。 
本紙で掲載しているみんなのウェディングの連載企画においても、こうした式場スタッフの『見て見ぬふり』が話題に上った。会場内で明らかに迷っている様子のゲストがいても、新規を案内しているプランナーは案内係ではないからと声もかけない。さらに耳を疑う内容として、声をかけられているのに気づかぬふりをして通りすぎる。これは案内をされていたカップルからの口コミ投稿であり、当日に自分たちの招待したゲストに対しても同じような対応をするだろうと考え、契約することはなかったそうだ。
 自分の役割ではないからと『見て見ぬふり』をするのは、イチスタッフの問題として片づけられず、会場全体にそうした空気が蔓延している可能性は否めない。その要因として考えられるのは、マネジメント層の高圧的な態度だ。館の責任者であるGMや部門リーダーのマネージャーが高圧的であると、それは組織全体に浸透していく。そうなるとゲスト満足を左右する問題に対して、誰も指摘しない、気づいているのに動かないというシーンが多発する。社員、アルバイト、そしてパートナーの誰もが、「自分が言うと面倒になる」、「余計なことを言わない方がいい」、「上司や社員の機嫌を損ねたくない」という空気になる。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月21日号)