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  • 社説:潮目
  • 26.05.08

女性料理人活躍の業界に 恒常的な人材不足解消の切り札

 ブライダル業界の人材市場において、恒常的な課題となっているのが料理人の不足だ。以前調理師学校に取材した時に聞いた話では、料理の世界を志す調理師学校入学者の動機は大きく2 種類に分かれ、一つは自らの店を持つという夢を抱いている学生。こうした学生たちはより技術力を高められる個人店などで働き、経験を重ねることを重視している。もう一つは腕に職を付ける手段として料理の世界を選ぶ学生で、その場合には安定的な仕事環境を選ぶ傾向が強い。結婚式場の仕事は、ホテルや専門店と比較して技術力を身に付けるには物足りなく、一方で安定派からすれば土日勤務で時間も繁閑で変動するため、給食会社などと比較して魅力的環境にはならないという話だった。実際に料理人が不足しているという会場がこれだけ多いのも、こうした位置づけから脱却できていない証だろう。
 他業界との料理人争奪戦で後塵を拝しているブライダル業界であるが、そこで一つ提言したいのは女性料理人の活躍、女性シェフのロールモデルを作っていくこと。現在もブライダルの厨房には女性が増えている。パティシエ、さらに結婚式の料理に憧れて入ってくる女性料理人もいる。ただ、シェフクラスになるとやはりまだまだ男性中心であり、若手の女性料理人が自らのキャリアを投影できるほど活躍しているとは言い難い。人材採用において他業界との違いを打ち出し志望者の母数を増やすためにも、もっと業界全体として女性料理人を積極的に採用しながら、シェフとして抜擢するなど、キャリアステージを作っていく必要もあるだろう。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月1日号)