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- 社説:潮目
- 21.11.21
ワクチン・検査の実証実験、陽性者が誰なのか特定される懸念
飲食やイベントなどで、ワクチン・検査パッケージの実証実験が行われている。結婚式においても実施を求められているが、そこには難しい事情もあるようだ。式場として実験に協力を考えても、主催者となる新郎新婦が承諾しなければ進まない。新郎新婦が、ゲストにワクチン接種・陰性証明を求めることに消極的でもあり、全員を対象にする実験の許可を得ることになかなか納得してもらえないという。
飲食やイベント、旅行などとの違いは、不特定多数か特定多数かということ。不特定多数であれば、それに協力してもらえる人だけを集まればいいわけだが、結婚式の場合には特定のゲストとなり、列席者に対して何らかの条件を提示することとなり快く協力を得られにくい。ゲストの中にはワクチン接種、陰性証明に消極的な人がいる可能性を考えれば、全員にというのはハードルも高まる。そもそも、列席の条件を提示すること自体が、失礼という想いを抱くのも当然と言える。一生に一度の晴れ舞台に、【実験】という言葉も違和感がある。
また、仮に検査で陽性者が判明した場合、その対処も難しい。72時間前以内のPCR検査での陰性確認を提出してもらい、仮に陽性であれば指定の医療機関を紹介するのだが、そうなれば結婚式には出席できない。そこで浮上するのが、特定多数であるという結婚式の特性。少なくとも新郎新婦側には、どこの誰が陽性になったのかが明らかとなる。また席次表を見て誰かが欠席になっていれば、周りのゲストも何があったのかを容易に想像できしかも肩書や名前まで把握できる。つまり、コロナ陽性者の情報が特定されることになる。イベント・飲食店では不特定多数であるため、陽性が出たとしてもそこに行かなければ少なくとも見知らぬ他の人には分からないままだが、結婚式の場合にはそうはいかない。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月11日号)
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