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  • 26.07.10

若手コンペティション【全国B.M.C.】

 ホテルバンケットマネージャーの団体、全国B.M.C.は、第13回若手コンペティションを開催した。35歳のホテルスタッフを対象にプレゼンを競うもので、今年のテーマは【次世代のバンケットモデル ~私が考える新しい挑戦~】。各地区の予選を勝ち抜いた8名の代表者が、自らのアイデアを聴衆の前で披露した。当日審査の結果、最優秀賞に輝いたのは九州B.M.C.から出場した、ホテル日航熊本の千原優美氏。若い発想によるプレゼンを紹介していく。

人の価値向上につなげる
 【次世代のバンケットモデル ~私が考える新しい挑戦~】というテーマもあり、全体を通じて単なる最新技術の紹介ではなく、「テクノロジーをどう人の価値向上につなげるか」という視点が主軸となった。AIやロボット、3Dホログラム、AR、プロジェクションマッピングなどの先端技術を積極的に取り入れる提案が多く見られた一方で、その目的は人員削減ではなく、むしろ設営、配膳、レイアウト作成などの定型業務をデジタル化・自動化し、スタッフが顧客一人ひとりに寄り添う時間を創出することに重点が置かれた。
 山川栞さんは、【推し活】をテーマに、スマートフォンを起点とした3Dホログラムやプロジェクションマッピング、4DX演出などを融合した没入型バンケットを提案。五感で楽しみ、思い出を持ち帰ることで、また来たいと思えるコミュニティー型の宴会づくりを描いた。 
 喜納望馬さんは、沖縄の伝統文化や世界遺産・勝連城跡、古民家などを活用した体験型バンケットを提案。柳下陽さんは、人手不足とDXの遅れという業界課題に着目。3Dホログラムを設営や会場レイアウト、披露宴演出に活用することによって、業務効率化と顧客体験の向上を両立させる構想を発表した。
 畔柳咲良さんは、宴会場だけではなく、ロビーやレストラン、バー、庭園などホテル全体を宴会空間として活用するモデルを提案。AIによる料理演出や裏方業務の効率化も組み合わせ、ホテル全体で特別な時間を創出する新たな宴会を提言した。
 発表はいずれもAIやDXを前提とした未来像を描きながら、その根底には【人が主役】という共通の考え方が流れていた。効率化そのものを目的とするのではなく、生まれた時間でより質の高いサービスを提供し、地域文化やホテルならではの魅力を掛け合わせながら、新たな体験価値を創造していく。若手世代ならではの柔軟な発想には、現在の宴会業界が抱える人手不足や価値観の多様化といった課題を前向きに乗り越えようとする姿勢が表れていた。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月11日号)