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  • 社説:潮目
  • 26.05.13

ゲストとの握手でスタート 醸成した企業文化を結婚式でも表現

名古屋駅前をはじめ、2 会場を運営するブライド・トゥー・ビー(名古屋市瑞穂区)は、昨年過去最高の施行組数を記録。さらに今年も昨年を超える勢いで推移している。人気を博す同社の会場で実践していることの一つが、披露宴開始前のサービススタッフによる、担当テーブルのゲスト全員との握手である。 
スタッフは挨拶をした後に、ゲスト1 人ひとりと握手を交わしていく。「今日はよろしくお願いします。結婚式を一緒に盛り上げてください」と声をかけながら。これによりゲストの温度感は高まり、スタッフとゲストの関係性が一定程度深まった状態でスタートする。最初に良い関係性を築くことによって、ゲストは何か要件があれば握手を交わしたスタッフに頼めばいいということも明確になる。さらにスタッフにとっても握手をしたゲストのために、一層モチベーション高くサービスに臨む。結果としてゲスト満足度も向上していき、そうした評判が会場の好業績を支えているわけだ。 
同社の伊藤誠英社長は、これまでも握手を重視してきた。朝の挨拶では必ず全員と握手をし、パートナー企業などの関係者に対しても同じように実践している。「握手をすると、相手の気持ちも分かってくるようになる。いつもよりも握る力が弱ければ、最近何か悩みを抱えているのではと感じ取れる。従業員との関係性を築いていく上での基本として、握手をすることは大切だと考えています。」 
社長自ら実践してきた握手文化を披露宴にも取り入れることによって、目の前のゲストに対して良い結婚式を作っていく覚悟を伝え、その協力をお願いしている。たかが握手ではある。もっとも、それを実行しようとサービススタッフ全員に伝えたとして、果たしてどれだけ浸透していくだろうか。スタッフの中には、正社員だけでなくアルバイトもいる(同社は直雇用ではあるが)。会社のルールにしようとトップダウンで指示を出しても、そこに違和感、拒否感を持つスタッフが一人でもいれば、掛け声倒れになってしまう。いわば企業文化としてアルバイトも含めて隅々にまで行き渡っているからこそ、披露宴本番前に初めましての人たちに対しても、臆せずに手を差し出すことができる。そこに少しでも遠慮を見せれば、逆にゲストに違和感を与えてしまうだろう。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月11日号)