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  • 社説:潮目
  • 26.04.12

AIのロボットになるな!接客の回答はあくまで参考材料

 6 月9 日、10日に開催する今年のブライダル産業フェアでも、昨年以上に数多くのAIサービスが出展する。業界の潮流として急速にAIが普及していて、会場経営においても今後AIを駆使した変革の嵐が巻き起こることへの期待も大きい。もっとも、AIは【魔法の杖】ではないのも事実。誰がどう使うかによって、薬にも毒にもなるようだ。先日、新規現場でプランナーの接客をサポートするAIを導入したものの、結果として全体の成約率が半減してしまったという会場の話を耳にした。
 新規接客において、一部のエースプランナーに頼っている属人的な状況は、仮にそのプランナーが退職してしまった場合にどうするのかなど様々な弊害の要因になっている。1 人に頼らず全体の底上げのために、エースプランナーの接客をAIに読み込ませ、エース以外の低成約率のプランナーの接客をアシストする機能は注目も高まっている。ただここで問題になってくるのは、AIを活用するのはもともと接客力に乏しいプランナーであるため、いつしかAIに頼り切った使い方になりがちであること。目の前にいる顧客の個別事情を推し量ることなく、AIによる【平均的な良い提案】を盲目的に信じ、その結果、成約率はどんどん低下していったという。
 AIはエースプランナーの接客力をベースにしたひとつの参考材料を与えてくれるものの、あくまでも参考に過ぎない。例えば『かわいい雰囲気』を志向している新婦に対し、その場合にはこうした提案をした方が良いという材料は与えてくれたとしても、それが果たして新婦に刺さる正解なのかとは別だったりもする。新婦の服装や趣味、過去の体験などから、本当に志向している『かわいい雰囲気』の具体的な正解を探っていき、それを自社の提案にマッチさせる。さらに言えば、仮に新婦の雰囲気に合わせられたとしても、その隣ではつまらなそうに携帯をいじっている新郎がいるかもしれない。そうなると、単に新婦の求めるものを解決しただけでは十分とは言えなくなる。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月11日号)