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  • 26.02.24

結婚式の魅力を伝える絵本【創和プロジェクト】

北海道で式場を運営する創和プロジェクト(札幌市中央区)は昨年11月30日、結婚式の価値を伝える絵本【けっこんしきってすてきだね】を販売スタートした。企画の発端は、新卒入社1年目の村井歩莉さん、古山流花さんが専門学校時代にプレゼンテーション大会で発表した、「絵本を通じて子どもに結婚式の素晴らしさを伝えたい」との想いから。学生当時から温めてきたアイデアは、いかにして“カタチ”になったのか。2人とサポートに入った企画室の挑戦を追った。 

幼少期からの式への憧れ 
三幸学園(東京都文京区)の運営する、札幌ブライダル&ホテル観光専門学校を卒業後、昨春新卒で創和プロジェクトに入社した、村井さんと古山さん。三幸学園は毎年、全国各校からの代表チームによるプラン・アイデアを発表する『全国ブライダルコンペティション』を開催している。2024年の北海道代表チームが、村井さんと古山さんを含む3 人のメンバーだった。 
「どんな発表をするかにあたり業界の課題は何かを考えたところ、1 番は結婚式実施率の減少ではないかと。また、高校時代はコロナ禍だったため、部活や行事など人との関わりを持つこともできませんでした。結婚式は大切な人が集まれる場だと改めて感じたこともあって、発表テーマを『なし婚を少しでも減らすこと』に決定しました。」(村井さん) 
プレゼンでは、結婚式の魅力を知らない子どもの増加がなし婚に繋がる要因の1 つと捉え、プランナーによるヒアリングを通じて、カップルの出会いから式当日までを描くオリジナルの絵本の制作を提案。題材を絵本にしたのは、両親の結婚式のビデオを幼少期から見ており、「いつか私も結婚式を」という村井さん自身の経験から。子どもへの絵本の読み聞かせを通じて、幼少期から結婚・結婚式への憧れを醸成していく重要性を発表し、優勝を勝ち取った。 
創和プロジェクトも「このアイデアは商品化すべき」と感じ、2 人の内定を出したこともあって、内定者研修の題材として絵本企画をさらに進めることになった。プレゼン大会では高い評価を受けた一方で、商品化するにあたり、1 組ずつオリジナルの絵本を作れるのか、コストはどれくらいかかるのか、利益は出せるのかゼロベースで見直すところからスタート。プロジェクトの本格始動に際し、ここからは本社企画室のメンバーもチームに加わった。 
同社の社員同士で結婚するカップルがいたことから、まずはサンプルを作成。出会いから結婚までのプランナーによる直接のヒアリング部分は、運用の観点からアンケートシートへの回答に変えた。回答をベースにしたイラスト作成は、絵を描くのが得意な古山さんが担当した。 
サンプルとなる1 冊を完成させた一方、「このやり方は現実的ではない」と感じた。アンケートの回答内容・量によっては、ストーリーに仕立てるのが難しいこと、入社以降古山さんが通常業務と並行し絵を描けないことなど、課題も見つかった。 
そこで、『結婚式の素晴らしさを子ども達に伝える』という根本に立ち返り、再度企画を見直し。結婚式を見たことのない子どもにも内容がきちんと伝わるよう、オリジナルを想定していた出会いの部分はカットして、結婚式準備から当日までを描き、名前や式の日付などを変えられるセミオーダーの絵本とした。イラストは、道内でデザインを学ぶ学生に依頼。古山さんによる当初の絵をベースに据えつつ、デザインを進めていった。式場外観を描いたページのデザインは、複数パターンをラインナップ。自社施設の絵も用意しているほか、創和以外で式を挙げたカップルも幅広く使えるよう、一般的な式場をイメージしたイラストも用意した。また、ケーキ入刀のページは創和ならではのダンス演出ページに差し替えることも可能。パパとママから贈る絵本として、セミオーダーの手軽さとオリジナリティを両立させた。 
見開き24pで、就寝前などでも読みやすい長さにしたのもこだわりの1 つ。価格は6490円~(オプションにより変動)。LINEを通じて式後の夫婦に向けて案内をスタートしているほか、ECサイトでも販売している。 
「学生時代からのアイデアがカタチとなり、商品化に向けて企画にも携わることができて、この会社に入社してよかったと改めて感じています。この絵本を多くの人に届けられるよう、カップルへも積極的に案内していきたいです。」(古山さん) 
「当社では子どもも参加可能なドレスショー、季節に応じたイベントなどを開催しています。今後はそうした企画にも携わって、今回の絵本同様高い熱量で、結婚式の価値・魅力を子ども達に伝えていける存在になれたらと思います。」(村井さん)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月21日号)