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  • 社説:潮目
  • 26.03.03

結婚式を未来へつなげる

 今号2 、3 面で紹介している、TOKYOウエディングフォーラムが開催した東京タワーでのイベント。港区との共催という形であるが、このスタイルに落ち着くまでに年単位の時間を要した。初めて区との接点を持ったのはコロナ禍。もともと東京都港区は、区市町村単位では日本一結婚式場数(ホテルなども含む)の多いエリアである。またそれに伴いパートナー企業も数多く存在する。当時コロナで苦境に陥っていたブライダル事業者には、国や自治体からの支援策も乏しかったため、補助金なども含めて何かしらの対応は考えられないものかと、区議を通じて担当者を訪問したのが最初だ。
 特定業種への直接的な支援を得ることは出来なかったものの、そうした中で浮上したのがブライダル関連のイベント開催だった。第1 回は2023年、官民連携でオープンした札の辻スクエアの大ホールを使い、式場の写真展示、セミナーなどを実施。ただ告知に限界もあり、来場したのは関係者ばかりの閑古鳥。そうした厳しい状況だったが、思い返すと、区の職員が個人的に声を掛けて来場してくれた家族連れの子どもの反応は貴重なものだった。
 その時はティアラの試着、キャンドル制作のワークショップも実施。子どもにとっては初めての体験であり、家族と一緒に笑顔でティアラを身に付け、真剣な表情でキャンドルを制作していた。ユーザーであるカップルの来場はほとんどなかったものの、イベントの意義とは何かを考えさせられるキッカケとなった。
 翌年、もともと集客力のある東京タワーの協力を得ることができ、タワー見学から流れてきた来場者確保も見込めた中、ブライダルの直接ユーザーであるカップルはもちろん、同時に子ども、家族連れも集客ターゲットに見据えた。区の窓口が子ども家庭支援部であったことも一つの要因だが、それ以上に子どもたちが結婚式にわずかでも触れる機会の意義を考えてのもので、未来に繋がる。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月1日号)