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  • 25.08.08

5STAR WとBRASSが1位

 オリコンのグループ会社・oricon ME(東京都港区)は8月1日、ハウスウエディングを対象にした【オリコン顧客満足度調査】の結果を発表した。総合ランキングは、FIVESTAR WEDDING(日本セレモニー/以下5STAR W)とBRASSが同点で1位を獲得。年々順位を上げてきたNOVARESEが初のトップ3入りを果たすなど、今年は順位の変動も見られた。今号は総合ランキングのほかに、評価項目ごとの結果も紹介。昨年と比較しどのような違いが見られたのかも含めて、結果を検証していく。

13社中12社が80点台
 2015年から調査をスタートした、ハウスウエディングの顧客満足度ランキング(初回はウエディングプロデュースとしての発表)。11回目となる今回の総合ランキングは、5STAR WとBRASSが83.7点で同点1位となった。昨年初のトップを獲得した5STAR Wは2年連続、BRASSは4年ぶり5度目の総合1位に返り咲いた。
 5STAR Wは『ドレス・衣装』などの7つの評価項目別ランキングで1位を獲得。アクセス面や施設設備などを評価する『式場』、セレモニーの演出などを対象とする『式・披露宴』の2項目は、2020年から6年連続1位となり総合順位を押し上げた。利用者の声としては、「式場も綺麗でチャペルが壮大だった」、「会場が綺麗で雰囲気が良く、設備も新しくて便利なところが良かった」なども聞かれた。
 5度目の総合1位・BRASSは、『ウエディングプランナー』など5つの評価項目別でトップに。特にプランナーに対するポジティブな意見が多く、「打合せでも式当日の要望を細かく丁寧にヒアリングしてくれ、色々な角度からの提案が良かった。当日スタッフからのサプライズもあり、温かい式になった」など、人材の強さが結果からうかがえた。また、「契約から当日まで同じ人が対応してくれたので相談しやすかった」と、一貫制を評価する声も聞かれた。
 82.8点で3位にランクインしたのはNOVARESE。直近5年の結果を見ても、2020年と21年は9位、22年8位、23年7位、24年5位と、着実に順位を上げてきた。評価項目別は13項目中9項目でランクアップしたこともあり、結果に繋がったと言える。利用者の口コミとしては「おしゃれな式場。ご飯が美味しく、式の後にゆっくり食べられたのが良かった」、「もともと憧れの会場で雰囲気も料理もサービスもとても良く、招待者からの評判も高かった(特に料理)」といった声も聞かれた。
 4位は昨年と変わらずDearsWeddingで82.7点。2022年と23年で1位、昨年3位のIKKは、82.5点で5位となった。
 規定人数の半数以上の回答があり、総合得点が60.0点以上の企業を『高評企業』として発表。昨年高評企業だった一蔵は規定数に達したとして、81.7点でテイクアンドギヴ・ニーズと同点7位に入った。2015年の調査開始以降、総合順位に初めてランクインした。そのほか高評企業は昨年に続きディライト、CRYSTAL INTERNATIONALの2社と、2020年以来となるポジティブドリームパーソンズの計3社だった。一蔵が7位にランクインしたことで、9位〜13位までの企業は昨年と比較し、それぞれ1〜3ランクダウンという結果となった。
 「例年同様、ウエディング関連の顧客満足度は他ジャンルと比べて総じて高得点」と話すのは、オリコンブランド戦略本部・田中愛理氏。13位のベストブライダルのみ79.9点と80点を切ったが、そのほか12社は80点台。1位と13位を得点で見ると、その差はわずか3.8ポイントと僅差の結果だ。実際に同社発表の転職サイトの顧客満足度ランキングを例に見てみると、1位で70.0点、2位以下は60点台。結婚式という高額かつ無形商品を新郎新婦と一緒に創っていくことを考えれば、一定の顧客満足度は“当然”とも言える。一方で、その高い買い物に見合う商品・サービスを提供できているのか。高得点に甘んじず、さらなる顧客満足度を目指して、日々のブラッシュアップが必要となる。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月1・11日合併号)