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  • 社説:潮目
  • 25.06.30

時代に取り残された商品 改良をしなければ購入されない

 ブライダル専門メディアとのセッションの中で出てきたのが、従来の挙式+披露宴(パーティー)スタイルの実施率について。現在の実施率は、40%を切ってしまっているということであった。ただでさえ未婚化の進んでいる状況の中、さらに実施率も低下すればマーケットの規模はどんどん縮小していく。経営環境の厳しさから、地方を中心にブライダルからの撤退を決断する企業もあり、今後についても倒産といったネガティブなニュースが出てくるだろうと予想される。
 婚姻率に関しては、様々な要因も絡んでいるだけに一朝一夕には解決できないだろうし、ブライダル業界として婚姻率上昇に果たせる役割はごく小さいと言っていい。マーケットを再び活性化させるには、結局のところ実施率を高めていくことに尽きる。それがブライダル業界に求められている使命である。では、どこまで本気で実施率を高める議論がなされているか。残念ながらその議論、取り組みはそれほど進んでいない状況であり、実施率はどんどん落ち込んでいる。その理由を考えてみると、多くの見込みユーザーから購入の価値がないと思われている商品を、改善もせずにそのまま放置しているからにほかならない。
 結婚式は、結婚を機に大多数のユーザーが購入していた商品。もっとも変化のスピードの激しい時代に取り残されてしまえば、その商品は買われなくなる。時代に合わなくなった商品は、当然ながら今のユーザーに合わせて改良しなければならないわけだが、結婚式という商品は慣習や文化などのバイアスによって、変えるという決断もできにくかった。結婚式とはこうあるべきという意識から、改良しなければならないという発想自体どこかタブー視されていた。プロモーション、セールスなどのやり方を変えれば何とかなるという考えも根強く、時代遅れの商品は今も変わらず製造され続け、その結果購入しないというユーザーはどんどん増えていった。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月1日号)