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  • 22.05.06

挙式のオンライン参列が人気【エイトノット】

 エイトノット(東京都中央区)は4月1日、挙式ライブ配信サービス【SanLet’s(サンレッツ)】をブライダル事業者向けに販売開始した。挙式ライブ配信と3日間の動画保存期間を通して挙式にオンライン参列する仕組みで、星野リゾートの軽井沢ホテルブレストンコートでは60%の新郎新婦から受注を記録している。延期キャンセルを防ぐ効果をもたらし、過去最高組数の施行に寄与した。披露宴のオンラインとは一線を画したサービスの可能性を検証する。

100名を超えるケースも
 同社は星野リゾートのグループ会社であり、2020年11月に設立した。昨年3 月から軽井沢ホテルブレストンコートにて同サービスを展開しており、今年の4 月からブライダル業界向けの外販をスタートした。このサービスは、コロナ禍で増加していた披露宴配信ではなく、挙式の配信に特化していることが大きなポイントになっている。
 「私たちが目指しているのは、コロナに関係なく、実際に現地に呼ぶまではいかない人たちにも魅力的な挙式をシェアしてもらおうという考えです。例えばグループで1 人呼ぶと全員呼ばないといけなくなる学生時代のサークルの仲間、職場の同じ部署の人達など。そもそも会社の上司を結婚式に呼ぶことも少なくなっています。こうした風潮に対して、きちんと結婚式の報告ができて人生の節目を見てもらえる、祝ってもらえる場を提供するというところを目指しています。本来だったら呼ばなかった人たちにも機会と場を設けることで、リアルの出席人数は減らすことなく、多くの人に参列してもらえます。」(ブライダル新規事業・磯川涼子氏)
 オンライン披露宴の場合2 時間、3 時間となり、料理を提供するなど様々な工夫をしても、相応の関係性、つまり本来は実際の結婚式に呼んでいたような人でなければ飽きてしまう。コロナ禍では来場ができないためオンラインの可能性は高まったが、今後リアルに出席できるようになれば、利用の機会も減少してしまう。
 その点挙式であれば20分程度の時間を共有するという気軽な参列になるため、新郎新婦との関係性が薄い人でも視聴してもらえる可能性は高まる。オンラインの特性である、より多くの人に参列してもらうという意味が出てくるわけだ。 先行してサービス展開していたブレストンコートでは、60%の新郎新婦がこのシステムを使用した。オンライン配信としては、高い受注率となっている。
 「このシステムはシンプルなもので、挙式のライブ配信と3日間アーカイブ映像を視聴できるため、その期間中であれば参列者は何度でも自由に見ることができます。また一番の特徴は、参列者から送られるオンライン決済のご祝儀に対する一定割合を使用料金としているため、新郎新婦は初期の自己負担がなく実質無料で利用できるようになっています。ご祝儀が送られない場合でも、新郎新婦の負担はありません。」(磯川氏)
 ブレストンコートの事例では、オンライン参列者の平均人数は20名前後。中には100名を超える参列者を集める新郎新婦もいた。また、自分たちが見るためだけに頼むケースもあるなど、活用の仕方は様々だ。
 その中でご祝儀決済をする参列者の割合は20%弱。平均額は1 万円。当初は挙式のみで引出物や料理をないことから、ご祝儀額はもっと低料金ではと想定していたが、例えば職場の参列者であれば、数千円のお祝いをみんなで集めて渡す感覚で、ご祝儀を送ることもある。
 「結婚すると聞いてお祝いを渡そうと考えていたが、会う機会も少なく、ましてや現金書留を送るほどではない。それならばオンラインで挙式に参列して、お祝いを送ろうというニーズに応えています。結婚式に出席するなら3 万円という形式的なものではなく、純粋に結婚をお祝いしたい気持ちを送る。双方がライトな意識でそれを表せるという所が、今の時代に即していると思っています。」(磯川氏)
 オンラインの参列者にアンケートを実施したところ、70%の人が非常に満足したと回答している。「リアルに参列したときよりも、別アングルを特等席で見ているようだった。」という声も多かった。特に挙式中の新郎新婦の表情を間近で見られたことへの満足感が高い。その他にも子育て世代、高齢の親戚で参列が難しい人達から、気兼ねなく参列できたという声もあった。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)