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  • 社説:潮目
  • 21.12.03

彼女にドレスを着させたい、余命3ヵ月の花嫁へのプレゼント

 「彼女にウエディングドレスを着させてあげることはできますか?」。アルカディアが久留米で運営する、ロイヤルパークアルカディアにそんな問合せが入ったのは昨年秋のことだ。結婚式ではなく、単にウエディングドレスだけを着用したいという依頼であったが、同施設はその場で快諾。後日、問合せをしてきた男性が会場に訪れた。
 他の会場にも同じことを頼んだというが、どこも相手にさえしてくれなかったと語る男性。確かに結婚式場にそうした問合せが入ったとしても、対応できないのは仕方のないことだ。結婚式を挙げるのではなく、単にドレスを彼女に着させたいという相談は、受け入れるのも難しい。いわばその願いを叶えることを即断した同会場が特筆されるわけだが、実際に来館した男性の話を聞いていくと、彼の抱える切羽詰まった事情が徐々に明らかになっていった。
 ドレスを着させてあげたいと考えている彼女は、実は癌を患っており、医者から余命3ヵ月と宣告されていた。それを知った男性は、一生に一度の晴れ姿を何とか実現させてあげたいと、何軒もの会場に電話をかけていたのだ。余命少ない彼女にドレスを着させて写真を撮ってあげたいという、男性の想いが詰まった切実な願いであった。
 事情を聞いた同社の大串淳社長も、それならば2人や家族にとって素晴らしい一日になるよう、全力で協力していくことを決めた。当日男性は、何も知らない彼女を連れて会場にやってきた。サプライズにしたいと事前にウエディングドレスの話などはしていなかったため、彼女には試着が出来るらしいと持ち掛け、ドレスを着させた。男性もタキシードに着替えて、2人は挙式場へ。そこには、2人の家族が集まっていた。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月21日号)