NEWS

ニュース

  • 社説:潮目
  • 20.07.25

分断する感染対策への意識

 本紙は7月7日、SNS炎上対策のリモートセミナーを開催した。講師を務めたシエンプレの桑江令氏の話の中で、非常に興味深い言葉があった。感染予防に対する意識の【分断】だ。これは、ブライダル業界においても決して他人ごとではない。
 コロナの感染拡大、緊急事態宣言、宣言解除による経済活動の再開という流れを経て、社会では意識の【分断】が加速している。大きく分ければ、政府や自治体からの指示が出ずとも、自ら感染しないように慎重な行動が必要だという意識の人。一方、経済活動を重視、注意はしつつも積極的な活動が必要という意識の人。この両者の意識が大きく分断しており、前者が極端になれば自粛警察、マスク警察のようになり、後者は感染しない、感染しても大丈夫という考えを持ち、神経質な感染予防策には否定的となる。慎重派にとっては、感染拡大は積極派の責任であると厳しく指摘し、積極派はどこまで慎重になっても、結局経済が回らなければそのせいで死者もでると主張する。
 結婚式という特性上、この両者の意識に対応しなければならないのが非常に難しい。先日、高年齢の業界関係者に「自分が結婚式に呼ばれたら行きますか?」と聞いてみたところ、人にもよるがこの時期に呼ばれるような間柄であれば行くだろうとの回答だった。その場にいた氏の娘さんに、「家族としては許可しますか?」と尋ねると、自粛してもらうとのことだった。これは実に象徴的な話で、家族の中でも感染予防に対しての意識が分断していることを表わしている。だからこそ多くの新郎新婦は悩み、それに応対しなければならない現場スタッフも難しいわけだ。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月11日号)