NEWS

ニュース

  • 社説:潮目
  • 19.02.24

サービススタッフは「人手」ではなく「戦力」として位置付け

 笑顔も見せずにただ黙々と皿を上げ下げする。料理の説明もメニュー表に書かれている名前を読みあげるだけ。グラスが空いていても気付かず(気付いていても声をかけず)、手を挙げて呼ばなければドリンクオーダーにも対応しない。一人2000円前後の居酒屋であればまだ許せるだろう。これが1 万円以上の料理を出すレストランであったらどうか。恐らく二度と行きたくないと思う人が多いはずだ。先日列席した結婚式が、このようなサービスであった。
 「人手不足」は特にサービス現場において顕著だ。飲食チェーンであっても人手確保が困難になっており、採用費もその分高騰。さらに給与アップなどの手を打たなければならず、結果として、企業業績自体にも影響してくる。
 ホテルやブライダルのサービス現場もまた「人手不足」だ。シーズンになればサービス人材を派遣で頼らざるを得なく、ところが派遣会社側でもなかなか集まらないという状況。そもそも「人手」が足りない中で、さらにクオリティーを追求していくことは非常に難しい問題となっている。
 サービスのクオリティーはそれこそ会場の評判に直結する。前述のようなサービススタッフが一人でもいれば、それだけで二度と行きたくない店(会場)になる。一杯数百円の牛丼チェーンであれば、手軽さや価格に価値があり、顧客側もサービスのクオリティーはそれほど求めない。こうした店が「人手」を求めるのはごく当たり前のことでもある。
 一方、結婚式に参列する多くの人たちは、ご祝儀とはいえ一人3 万円を支払い、コース料理を提供される。2 時間以上をその空間で費やすため、当然居心地のいいサービスを求める。そうなると、単なる「人手」では満足につながらない。また来たいと思わせるためにも、「人手」ではなく会場の魅力を多くの人に伝える「戦力」として位置づけ、戦力化のための取り組みを進めていくことが必要なことではないか。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月11日号)