NEWS

ニュース

  • 社説:潮目
  • 26.10.10

ヘアメイクの担当チェンジ

ブライダルヘアメイクの社長の話として、この秋は自ら担当しなければならない施行が例年以上に増え、大忙しとのこと。その理由としては、別会社のヘアメイクの担当チェンジにより、その後を受け継いでほしいと式場から直接急な依頼が増加している。担当チェンジということは新郎新婦の不安・不満が高まっていることも想定され、スタッフ任せにするのは難しく、自ら担当しているわけだ。「それにしても、今年だけで担当チェンジを受けて欲しいという依頼は8 件。自社スタッフを考えれば、1 年間で2 、3 件あるかないかを考えれば、かなり目立っている印象」。
担当チェンジが増えている現象は、『花嫁がわがままになったのか、ヘアメイクの技術が落ちたのか』という二者択一で論じられるものではない。SNS時代に“上手な美容師”の定義そのものが変化する中で、ヘアメイクスタッフはもちろんのこと、式場側もその変化を十分に把握出来ていない可能性も考えられる。新郎新婦側の要求水準の変化に対し、美容側のスキル・提案力、式場側の期待値設計は満足度を満たすには至らず、その結果担当チェンジという形で顕在化している。
まずヘアメイクに求められるスキルは、これまでのように「髪をセットする」、「メイクをする」という技術だけではなく、花嫁の持っている完成イメージを読み取らなければならない。「韓国風」、「ツヤ肌」、「抜け感」など、言語化しにくいニュアンスまで含めて読み取り、それを骨格、髪質、肌質などを踏まえて再現可能な形に落とし込んでいく。写真と同じにはならない場合に代替案を提示しながら、花嫁の「なんとなく違う」を察知して修正するコミュニケーション力も必要だ。つまり技術力は前提としながら、花嫁が求めるイメージを解像度高く共有できないスタッフは、自分に合わないと判断されやすくなっている。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月11日号)