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  • 25.09.19

官民連携の観光まちづくり【ノバレーゼ】

ノバレーゼ(東京都中央区)は、国の登録有形文化財である静岡市の歴史的洋館『旧マッケンジー住宅』と、その周辺市有地の管理・運営を同市から受託。敷地一帯を『HOMAM(ホマム)旧マッケンジー邸』とし、2階建ての建物を新築して、来年3月以降ウエディングや宴会に対応する。各種パーティーだけでなく様々な企画を通じ、官民連携で町や市民に向けた“開かれた場”を目指す。

 大阪の『旧桜宮公会堂』、兵庫の『芦屋モノリス』など、歴史的建造物を活用し婚礼施設・レストランに再生する取り組みを展開してきた同社。『旧マッケンジー住宅』は1940年に竣工、名建築家・ヴォーリズによる設計で、静岡茶の産業振興などに注力した故・マッケンジー夫妻の旧居宅として知られている。 
本案件では、旧住宅外観をそのまま保存。館内の食堂や書斎、居間など既存の設備を活かす。ソファ、ラグといった家具をあしらう程度の改装にとどめ、趣のある雰囲気を維持していく。1階は各部屋をラウンジスペースとするほか、ウエディングの際の待合、前撮りにも活用する。2 階は一般開放し、マッケンジー夫妻、ヴォーリズ、建物について学べるよう歴史情報などを展示。AR、VRの最新技術も導入予定で、仮想体験型の学習コンテンツを用意し、大人から子どもまで、幅広い市民の来場を促す。更地スペースには30台の駐車場を整備。うち1 台は大型バス専用とし、観光誘致活動にも注力していく。 
 市有地となっている海側の資材置き場に2 階建ての建物を新築し、各種パーティーに対応。住宅部分とは回廊で繋げ、新旧の建物を行き来しやすくする。新棟は赤い瓦の屋根と白い壁のスペイン風デザインを採用。住宅との統一性を出す。周囲は植栽で囲み、芝生とともに緑溢れる空間を創出する。芝生スペースでは夫妻が実施してきた茶会を復活させるほか、季節に応じてビアガーデンも企画予定だ。 
 新棟の1 階は、カフェラウンジと地元の特産品を扱う物販スペースを設置。誰でも利用できるようにする。2 階は主にイベントスペースで構成。ウエディングは1 日最大2 組を受注する。レストラン兼イベント会場の最大収容は着席120名、立食で200名。眺望を活かしたガラス張りの造りで、駿河湾を一望できる。ウエディングはもちろん、一般宴会の受注も強化を図っていく。地元食材を使った、食育イベントの開催なども予定している。
 挙式にも対応するミュージックホールは、収容人数100名。ここからも海を望め、採光性の高いデザインとなっている。ホール内には旧マッケンジー住宅に現存するグランドピアノを設置して、学校や市民の音楽発表会での利用も訴求していく。 
 「歴史的価値を有する建物と、圧倒的なロケーションが強み。マッケンジー夫妻の想いを受け継ぎ、この地で新たな歴史を紡ぎながら、再び多くの人に愛される場所を目指していきます。」(営業本部静岡地区ゼネラルマネージャー・石川佑也氏)

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月21日号)