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  • 25.08.21

『GOOD WEDDING AWARD 2025』ルーツを辿る3日間をプロデュース

新婦と両親の関係性を修復
 グランプリに輝いたのは、WEDDING LAPPLE(SCENES/愛知県岡崎市)の東佐江子さん。通常1日で完結する結婚式を3回に分けて実施し、カップルと家族、ゲストの想いを繋ぐ3日間をプロデュースした。
 結婚式で何をしたいかではなく、どう在りたいかを大事にしている東さん。カップルとの対話を続けていくと、新婦からは「わだかまりのある両親との関係を修復したい。辛い時期を支えてくれた祖母に感謝を伝えたい」との本音が出てくるようになった。さらに、2人のルーツである沖縄で思い出を作りたい、両家の揃う機会が欲しい、仲間とも集まりたいとの内なる想いも確認した東さん。1日で全てを叶えるのは難しいと判断し、段階を踏み3回に分けて行う結婚式を提案した。
 『DAY1』は昨年9月、新潟で実施。ゴールは家族みんなで笑っていることに設定し、新婦と両親の繋がりを修復、祖母に感謝を伝えられる機会とした。親側の心支度として、東さんは新婦両親とオンラインで事前に対話の時間を用意。新婦の気持ちを受け入れてもらう準備を進めた。迎えた当日、フォトアルバムを見返す時間を設けた後、準備してきた手紙を新婦が朗読。両親からは「気持ちを伝えてくれてありがとう」と、感謝の言葉も伝えられた。翌日、大好きな祖母に花嫁姿も披露した。
 『DAY2』は昨年10月、沖縄にて実施。当初は衣裳チェンジをしてから誓いを立てる予定だったが、台風が近づいていたため急遽予定を変更。衣裳以上に2人のルーツである沖縄でやることに意義があると判断し、私服のまま挙式を行った。DAY2のもう1つの目的は、両家交流の機会にすること。すでに実施したDAY1の様子を新郎家族に伝え、結婚式における両家の気持ちの足並みも揃えた。パーティーでは沖縄民謡を一緒に楽しむなど、参加者同士の絆を深めることに成功した。
 もともと2人は「友人たちに集まってもらうのは申し訳ない」との建前を話していたが、対話を重ねていく中で「やっぱりみんなと集まりたい」との本音を確認していた東さん。それを踏まえて、当初おしゃれな古民家での結婚式に憧れを抱いていたカップルに対し、『DAY3』の舞台にあえて旅館の宴会場を提案。テーマを『結婚大宴会』とした。過去2回の結婚式の様子を知らない友人ゲストに向けて、これまでのプロセスをライターにより文章化した。インタビュー記事として1週間前にオンラインで配信し、ゲスト全員の結婚式参加への気持ちを高めていった。
 迎えた当日、歓談中心の進行にしたことで、カップルもゲストテーブルに入って食事を楽しむなど、設定したテーマどおりの『大宴会』に。懐メロを中心としたDJによる音楽も相まって、会場は大いに盛り上がった。カップルからは全員に手紙も渡し、想いを伝えることも重視。大宴会には家族も参加したことで、「2人が素敵な仲間に恵まれていることも分かり、親として嬉しい」との声も聞かれた。
 結婚式の実施にあたり、特に新婦の心の変化は大きかったようで、ギクシャクしていた親子関係も無事修復。今では親に連絡を入れることも多くなり、旅行まで行く仲に変わったという。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月21日号)