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  • 社説:潮目
  • 24.07.06

進行表を使った新規接客 『どこで』から『何が出来るか』

 会費制や少人数婚など、カジュアルなウエディングパーティープロデュースを手掛けているNOVIC(東京都渋谷区)。現在、新規接客の70%以上がオンラインであり、90分に設定している時間の中で、成約率は6 割以上を維持している。オンラインの新規接客で中心になるのは、進行の確認だ。新規顧客については、以前に同社のプランを利用した新郎新婦からの紹介や、ゲストとして列席経験のあるケースが多い。こうした場合には、2 人の参加したパーティーの進行表を画面に映し出して、その流れを紹介している。それ以外のケースでも、事前アンケートによって新郎新婦の傾向を掴み、2 人がより魅力を感じるだろう進行表をあらかじめ用意。それを見せながら、こんなウエディングパーティーが出来るということを明確にしていく。
 プロデュース会社という性質上、パーティーを実施できる結婚式場やホテルのラインナップは多い。もっとも、どの会場で実施するかという提案に関しては、接客の最後の方であるという。まずはどのようなパーティーを出来るのかということを明確にしてから、そのスタイルが実現可能で、かつ希望日時など各種条件に合った会場を決めるという流れになっている。
 これまでの新規マーケティングは、何よりも会場選択が第一優先とされてきた。ユーザー側はどこの会場で実施するかを最初に考え、それに合わせて事業者側も場所のプロモーションを展開。情報メディアは、会場選択のためのツールであった。それに対して、同社の新規は『どこで』ではなく、『何が出来るか』軸となっている。もともと結婚式開催に消極的で、親に言われたから取りあえず相談に来たという層であればその傾向はさらに強くなるという。これは実に興味深い話でもある。
 会場選択最優先の新郎新婦は、これまで通りにゼクシィなどで自ら情報を得て、会場に直接訪問するだろう。もっともこのパイは確実に減少していて、それ以外の人たちは会場見学することもなく結婚式をしないという決断をしてしまう。ナシ婚層に結婚式をしてもらうためには、『どこで』という場所軸以外のアプローチが求められ、その点でNOVICは大きな受け皿になっているのだ。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月1日号)