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  • 社説:潮目
  • 24.01.10

結婚式の価値を再定義 新たなユーザーの獲得のために

 コロナ前に発行した、2020年の本紙新春号を見返してみた。オーストラリア国籍の新郎と日本人新婦の国際結婚カップルによる神社での結婚式。そして2020年のテーマとして、【世界に誇る日本式】という見出しを記した。
 当時は国がクールジャパン戦略を推進していて、東京オリンピックの開催もありインバウンドは年間4000万人を見込んでいた。ブライダル市場におけるインスタグラムの影響力も高まっていて、冒頭の結婚式の撮影はインスタ経由で依頼が舞い込んできたものだ。文化と伝統が凝縮され、日本のおもてなしを体現できる【日本式】結婚式は、SNSの影響力によって日本を飛び超え海外顧客も狙えるのではないかという期待を込めた記事を掲載した。
 そのわずか3 ヵ月に起こったコロナ禍は、世界・日本を暗雲で包み込んだ。東京オリンピックの延期が決定。人の流れも完全にストップしたことで、インバウンドは激減し、街中の賑わいも失われた。感染防止のために国から出された様々な制限によって、多くの結婚式が中止、延期、縮小され、ブライダル各社は延命策に終始せざるを得なくなった。ブライダル業界が新たな市場にチャレンジする可能性は霧散してしまった。
 昨年5 月の5 類移行に伴い、ようやくコロナは終息。コロナ禍の様々な制限による社会生活の変容の後遺症は、今もなお多くの人の価値観に影響を与えているとはいえ、世界・日本を包み込んでいた暗雲は払拭された。戦争や円安がもたらす物価高で、景気停滞ムードではあるものの、街中は回復したインバウンドで賑わいを見せている。日本政府観光局(JNTO)が12月に発表した訪日外客数(2023年11月推計値)を見ると、11月の訪日外客数は、2019年同月とほぼ同数となる244万800人で6 か月連続200万人超え。11月までの累計も、2000万人を突破した。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1-11日新春特大号)