NEWS

ニュース

  • 社説:潮目
  • 23.04.25

競合会場へのダミー見学をそろそろ終わりにすべき

 以前から横行していた、競合会場へのダミー見学。他会場の新規接客を【盗む】ために、自会場スタッフにカップルのフリをさせて他の会場の見学に行かせるものだが、コロナ禍以降は以前より落ち着いているものの、それでもこの行為に頭を悩ませている会場は多い。しかも以前のように施設のハードの確認ではなく、接客ノウハウを知る目的に変化しており、対処が難しくなっているという声も出ている。
 「ハードを見たいというのであれば、オープン・リニューアルのタイミングなどで事前に競合会場に見学をしてもらう声かけをすることによりある程度はヘッジできた。潜入の目的が接客ノウハウになってしまうと、単にハードを見るだけでは飽き足らず、結局リアルな接客を受けなければ把握できない。つまり、カップルのフリをした競合の社員に、貴重な接客枠をつぶされてしまう可能性はさらに高まっている。しかもこうした手法を取っている競合は、当社が接客を少しでも変えると、それを確かめるためにまた別の人間を送り込んでくる。イタチごっこの状態で、担当したプランナーにとってもダメージが大きい。」とは、大手企業経営者の苦言だ。
 ハードの確認は、今やインスタなどに投稿されている画像を追っていけば誰にでも簡単に把握出来る。一方で接客ノウハウについては、来館した新郎新婦からのこんな接客を受けたといった程度の情報に頼るしかない。競合対策のためのトークを日々進化させるのは常。その変化をリアルタイムに近い形でとらえるには、直接誰かを潜入させるという卑怯な手法を取ってしまう。
 2 時間~ 3 時間を費やす新規接客においてこうしたダミーが増えると、貴重な機会ロスとなる。本来であればその時間は純粋なカップルの接客に充てられていたものを、無駄に対応しなければならない。さらに一度でもこうした事態が生じると、担当プランナーに疑心暗鬼も生まれてしまう。今回担当するカップルは大丈夫か?ダミーの可能性があるのにどこまで語るべきか?うまくいかないのはそれが理由ではないか?など。こうした点からも、業界全体で同業他社への潜入に警鐘を鳴らすような対応が出来ないものかという声は多い。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)