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  • 社説:潮目
  • 22.10.12

オンラインWはモノを売る手段では限界

 今号で紹介している通り、結婚式で流れる市販楽曲のオンライン配信について、配信に関わる各種著作権処理のシステムが年内にもスタートする。複製に関する著作権の申請・許諾はこれまでISUMが対応していたものの、音楽をオンライン配信に乗せる場合には全く別の権利処理が必要であった。これをシステム上で簡易に出来るようになれば、管理者は誰なのかを調べ、一曲ずつ許諾を得るといった負担も一気に解消される。許諾の手間から、音楽の流れるシーンを無音にする、そこだけ生演奏に切り替えるといった、窮余の策からも脱却できる。
 もちろん、適法処理は大前提である。結婚式のオンライン配信に無許可で市販楽曲を流すことはれっきとした違法行為であり、配信に別の権利が発生することを知らなかったは通用しない。簡易な申請代行の仕組みが確立されたからこそ、平然と違法行為を展開する事業者が厳しく対処されることになるだろう。
 結婚式のオンライン配信については、コロナで逼迫していたブライダル業界がひねり出した新たなアイデアともいえる。コロナで結婚式を実施できないという状況の代替として、オンラインを使った結婚式が登場し、多くの出席者を対象にしてきた。コロナ禍の落ち着いた現在でもこのノウハウを活用して、参列したいがどうしても難しいという様々な事情を持つゲスト向けサービスとして展開している会場は多い。少人数化対策の一つの切り札にもなっている。
 せっかく導入したオンラインウエディングを、今後いかに定着させていくか。そのためには、結婚式を単に配信するといったものから、オンラインならではの進化が求められる。参列のスタイルをリアルからオンラインに切り替えるという単純な発想ではなく、オンラインに合わせて結婚式のスタイルも工夫をしていくことが必要になる。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月1日号)