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  • 社説:潮目
  • 22.04.25

過労死ライン超えの残業

 今年も数多くの若者たちが、ブライダル業界への夢を抱いて入社した。専門学校生、大学生、短大生、高校生共に、この世代は在学中にコロナの影響で様々な制限を受けてきた。思い通りにならない学校生活を余儀なくされてきたからこそ、それでもブライダル業界に憧れを持ち続けてくれたことへの感謝と共に、自らの発想やセンスを活かして新たな刺激を加えてもらいたい。
 先日、ブライダル専門学校の教諭との話の中で、就職先も限られている状況で入社出来たにもかかわらず、1 年足らずで離職してしまう人材がいることを嘆いていた。もちろん本人の問題によるところもあるが、一方で働く環境がまだまだ劣悪な企業が多いのも事実。過労死ラインとも言われる月80時間の残業は当たり前、中には月の労働時間が300時間に達するケースも。サービス業特有の【やりがい搾取】が横行していては、離職するのもやむを得ない。
 残業をさせないという方針を、徹底的に進める企業も増えている。現場でタイムカードを押した後のサービス残業をさせないように、PCの履歴もチェックし厳重に管理している大手企業もある。それに対してサービス残業は当たり前という意識で、そもそもスタッフ自身が何時間残業しているのかを把握すらできないという現場環境もまだまだ存在している。ブライダル業界の働く環境という視点では、どうしても悪貨が良貨を駆逐して語られやすい。
 80時間を超えるような残業(サービス残業)は、少人数運営を余儀なくされる現状ではさらに発生しやすくなっている。要因としては単純に一人辺りの業務負担が多いだけでなく、無駄な時間を放置している可能性も大きい。T&Gの岩瀬賢治社長は以前、「先輩が来ている時間に後輩もいなくてはならないという暗黙の了解を払拭していく。出退勤時間も、それぞれの予定に応じて決めるような態勢作りが必要。」と語っていた。これはブライダルのみならずあるあるの話で、まさに無駄な時間だ。チームワークなどという美辞麗句をもとに、ものを言えない後輩スタッフが帰りにくい環境を作っていれば、無駄がどんどん積み重なっていく。ミーティングは重要だが、朝一番に実施すれば当然その時間に全員が無条件に出社しなければならない。時間をずらすだけで、各自の出勤時間を調整できるようになる。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月11日号)