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  • 社説:潮目
  • 22.04.03

少人数でプランニングを スマホゲストを発生させない

 「少人数の会食中、手持ち無沙汰になりスマホをいじりだすゲストがいる。」という話をホテルの支配人から聞いた。通常の披露宴でもそうしたゲストは存在していたが、少人数であるほど余計に目立つという。こうした光景に対して、司会もいない、プランナーも単なる進行役に過ぎなければ、その場を盛り上げて全員を楽しませようという配慮をするのは新郎新婦当人となる。つまり主催者のパーソナリティ・コミュニケーション力によって、魅力あるものになるか、それともつまらない時間かは決まってしまう。
 通常の披露宴であれば、新郎新婦入場、主賓挨拶、乾杯、ケーキ入刀、お色直し、各種余興、花嫁の手紙などなど、2 時間半の中に定型化したいくつものフォーマットが存在する。バタバタしていて、ゆっくり食事、会話も出来ないという課題はあるものの、次々にイベントが行われれば、少なくとも暇を持て余す時間は限られスマホゲストの発生も抑止できていた。これが少人数の会食会になると、披露宴にあるべき多くのフォーマットが抜け落ちる。イベントも少なければ、2 時間~ 2 時間半は抑揚に欠けてしまう。
 また、場を盛り上げる【幹事役】がいるかどうかもポイント。本来であれば、プランナーまたは司会者となる。スマホゲストが発生する前に、場の雰囲気を察知してMCを入れながらインタビューをするだけでも、一つの演出となる。残念ながら、単なる会食会、低価格ということで、プランナーもそこまで介入せず、司会を入れないケースも多い。結果として場を盛り上げる幹事役を、主役であるべき新郎新婦に求めることになる。
 フォーマットのない少人数だからこそ、プランニングはより重要だ。時間を持て余すことなく、いかに気持ちの盛り上がりを作っていくか。もちろん単なる【会食会】として受注しているのであれば、それは出席者自身の責任による。ただ現状では、少人数【ウエディング】と称している以上、会食会のレベルを超えたパーティークオリティの提供は求められてくる。新郎新婦・出席者自身のパーソナリティ、コミュニケーション力次第にしているのは、まさに無責任の極みと言える。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月21日号)