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  • 21.03.02

7月まで婚礼に特化【盛岡グランドホテル】

 盛岡グランドホテル(岩手県盛岡市)は、2月1日から6月30日までの期間、宿泊・宴会・レストランを含めた館内営業の休止を発表。一方で結婚式については従来通りに新規、打合せ、施行を継続していき、期間中は結婚式に特化した営業スタイルとなる。それ以外の目的の利用者がストップすることで、実質貸し切りの状態であり、感染対策面での安心感も訴求していく。ホテルとしてはユニークな取り組みに至るまでの経緯と、その狙いを紹介する。

ポジティブな発信が奏功
 まず同ホテルが、営業休止を決定した経緯とは。GoToトラベルによって昨秋は宿泊を中心に活気づいた時期もあったが、その後GoToが停止。さらに11月に盛岡市内では初めてクラスターが発生し、ホテルの利用も控える機運が高まってきた。12月に入って再び顧客は減少し、特に同ホテルは7つあるバンケット主体であるが、忘年会シーズンとなる年末の一般宴会は、前年比で90%も落ち込んだ。
 年明け以降も厳しい状況は続き、本来であれば12月~ 3月はバンケットで稼ぐシーズンにも関わらず、完全に見込めなくなっていた。宿泊もそれまで目立っていた近隣の人が泊まりに来ることもなくなり、それに伴い宿泊客のレストラン利用も厳しい状況に。こうした背景もあって、2月1日~6月30日の営業休止を決定した。状況が改善し、ワクチンなどにより安心感が醸成され、人が出歩くようになることが予想される7 月1日に営業を再開する。
 一方ウエディングについては、営業休止にせず、従来通りに新規接客、打合せ、施行に対応していく。その他の部署を営業休止にするため、この期間はまさにウエディングに特化していく形になり、この方針をリリースしたところメディアなどに取り上げられるほど注目を集めた。宿泊、一般宴会、レストランの顧客が来館しないからこそ、より感染のリスクを減らした安心安全の状態でウエディングを利用してもらうという、ポジティブな姿勢を打ち出す逆転の発想と言える。
 この対応はすでに1月の段階で決定していたが、発表は2月1日。1月中はウエディング以外の予約顧客への丁寧な説明を進めていった。ウエディングの顧客には、打合せの都度説明。地元新聞、テレビで報じられた際には、ホテルの経営は大丈夫ですかという問合せもあったが、ウエディング特化というポジティブなリリースにより好意的に受け止められている。
 「ウエディングの売上は全体の約40%を占めているため、当ホテルにとっては生命線です。延期していた施行を安心して実施してもらうことはもちろん、7月以降の新規獲得のためにも止めることは全く考えられませんでした。」(企画本部本部長・坂下文人氏)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月21日号)