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  • 社説:潮目
  • 20.01.30

業界に蔓延するお金をバラまいての集客法、果たして成約数はどうか

 都内のある会場で、集客増を果たせたものの成約率が一気に落ち込み、結果として成約数が減少してしまったという話を聞いた。集客増に成功した要因は、来館者へのQUOカードプレゼント。お金(金券)をばらまいて人を集めることには成功したが、肝心の業績にはつながらないという事例は、最近よく耳にする。
 昨年の8 月、都内でも有数の人気施設であるTha Place of TOKYOが、会場全員接客のノウハウを導入した。同施設もまた、昨年の1 月からQUOカード5000円分プレゼントキャンペーンを実施。集客自体はプラス200組に達したものの、成約率が13ポイント落ち込んだため、成約数自体は前年と比べても変化がないという事態を招いた。集客が増えながら成約率が落ち込めば、その分プランナーの負担も増していく。スタッフのモチベーション面で大きな課題が生じた中、成約率向上を目的とした全員接客を導入したわけだ。
 来館者にお金をばらまいて集客する手法は、残念ながらブライダル業界でも蔓延している。隣の会場が金券をばらまくことにより、集客面で後れを取ってしまうと他の会場が追随する。集客媒体などを活用しても、一組あたりの来館コストが10万円前後と言われている業界にあって、確かに5000円の金券によって集客がその分増えればメリットだと考えがち。とは言え、成約数からみて、その効果が発揮できているかどうかが問われてくる。お金をバラまいて集客は増えたものの、その分手間や時間は余計にかかる。しかもセールスを担当する人材にとっては、決まらない可能性が高まり疲労困憊していく。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月21日号)