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- 20.01.17
[対談~デザイナーズ・ルーム~]可愛さを見せずシンプルにこだわり【nae.ATELIER デザイナー 横畑早苗氏×ザ ホールデザイン 代表取締役 杉山敦彦氏】
インスタで人気沸騰し、全国の花嫁がそのドレスを求めて来店する、nae.ATELIER(東京都渋谷区)。代表取締役の横畑早苗氏は、もともとユニクロのデザイナーであったが、ウエディングドレスのオーダーメイドを手掛けるようになり、デザインからパターン、縫製まで一貫して対応できる強みを発揮している。今号では、ブライダル施設やバーの空間デザインを手がけ、次々に人気施設を生み出しているザホールデザイン(東京都渋谷区)の杉山敦彦氏が、同じクリエイターの視点から、デザイナーとしてのこだわり、その考え方などを語り合った。
杉山「最近、世界で活躍している人達と話していて感じているのは、日本のコストパフォーマンスに対する考え方への違和感。日本のコスパの考え方は、いかに安いかのみに寄っています。彼らが一様に口にするのは、世界で語られるコストパフォーマンスの本来の意味とは違うということ。世界基準では、【これは100万円で買ったけど、満足なものだった。だからコスパがいい】という考えです。つまり安いということではない。日本人の給与水準が変わらない、経済的にデフレ傾向が続いていることも背景にあるのでしょうが、日本ではコスパを都合よく使っているという印象です。」
ナエ「ウエディングドレスも、どんどん安売りのものが出てきています。杉山さんの言うコスパで考えると、とにかく安ければいいという人も増えています。普通の洋服もそうですが、高いものをわざわざ買わなくなっています。クオリティなどを考えず、ただ安いものしか求めていないわけです。その感覚が、ウエディングドレスでも同じ。このドレスはなぜこの金額がするのかを、なかなか理解してもらえないのは寂しいですね。」
杉山「確かに、金額でしか考えない人が増えています。作り手としては、金額だけでクオリティが低いものと比べられるのは悲しいことですよね。だからこそ、デザイナー側も価値を伝えていかなきゃいけないわけですが。」
ナエ「私はこれからも、卸しはやらずに直営のみで展開していこうと思っています。当社のスタッフにも、ただ着せるだけの人にはならないでと言っています。このドレスにはどういう想いがあるのかという価値を伝える。さらにトータルコーディネートまですることが付加価値ですから。単に価格が安いものを着て、特別な一日を過ごすのは、果たしてどうなのかなと考えてしまいます。ザインで言うと、バンケットは特別な一日の2 時間以上の時間を過ごすわけです。だからこそ、空間は付加価値そのもの。ところが、企業側でその価値を分かっていないと、例えば3 億円だった予算を1 億円に削りましたという部分が頑張る所になってしまいます。これは本当におかしい。結婚式の価値すらもおとしめてしまいますから。ウエディングドレスも、ケチろうという人はこれまではあまりいなかったと思いますが。」
ナエ「個人的には、花嫁が自分の身の丈に合った結婚式を挙げるのはいいことだと思っています。最近の問題は、身の丈に合ったものを正しく選べていないこと。これは、インスタなどSNSの悪影響の部分だと感じます。SNSでオシャレだと言われているものに、とにかく乗っからなければいけない雰囲気になってしまう。そのため、本来は高額なドレスなのですが、型落ちでもいいから着たいと。それは、本当の意味で豊かではないのでは。デザイナーとしても、さらに花嫁にとっても、本来は想いが込められていくドレスなのですが、値段しか見ていなければ、当然そのドレスに想い入れも感じないわけです。」
杉山「そういう流れが出てきているのは、モノづくりをしている人にとってはつらい現状ですよね。」
ナエ「想い入れがないから、簡単に中古ドレスとして他の人に販売します。メルカリに自社のドレスが出ているのは、やはり嫌な気持ちになります。作り手としては、他には負けない気持ちでこだわっていますし、花嫁から依頼されれば絶対にフィットさせてあげようと。ところがこうしたサイトでは、ブランドと値段だけで売られているわけです。それもあって、今はオーダーを止めました。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、新春特大号)
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