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  • 19.09.01

[GWA2019 ソウル賞]家族の空白の15年間を埋めた『お節介』(マリエカリヨン名古屋 鬼頭 学さん)

 ソウル賞に選ばれたマリエカリヨン名古屋(愛知県名古屋市)の鬼頭学さんは、15年間顔を合わせていなかった新郎の両親を、結婚式を機に引き合わせた。担当した新郎から打ち合わせの際、「両親は同じテーブルじゃないとダメですか」と聞かれた。
 新郎の両親は15年前に離婚し、それ以来1 度も顔を合わせていなかった。「2 人が一緒だと自分も気になり楽しめない」とし、さらに母親も別々のテーブルを望んでいた。「結婚式が親子3 人で会う最後の日になります」と新郎は話していた。
 対応策を考えあぐねていた時、『プランナーである以上2 人の人生にしっかり寄り添わなければならない、お節介をして結婚式をより良いものにする。それが伝われば式の温度が変わる』という憧れの人の言葉を思い出した。鬼頭さんは「このままの関係ではいけない、一度真剣に親御さんに向き合いましょう」と新郎に提案した。
 「新郎は『放っておいてほしい』と言っていましたが、新婦は『家族にもなる義父母としっかり話し合いがしたい』と私の考えに賛同。その後新郎も何とかしたいと涙ながらに訴えてくれました。自分のお節介が伝わった瞬間でした。」(鬼頭さん)
 前日、チャペルに両親を呼び、新郎から感謝を、新婦からは結婚に対する想いを話してもらうことにした。式場内には新郎家族の思い出の写真を飾り、事前に両親同士をバッティングさせないよう気遣った。 いざ3 人で対面した時、それぞれの顔が強ばる瞬間を目の当たりにした鬼頭さんは、『家族と向き合う時間を作りたい』とこの会を開いた趣旨を説明。新郎は離婚当時の悲しかった気持ちを伝えた。その上で「今ならそうなった事情も理解出来る。明日は親として結婚式に出席してほしい」と涙ながらに伝えた。
 「この『お節介』は本当に正解だったのか」。そう思いながら迎えた結婚式当日だったが、晴れやかな表情の新郎がいた。そして中座のシーンでは、新郎が両親2 人にエスコートをお願いし、3 人並んで手を繋いだ。歩き始めた家族は笑顔になっていた。
 「披露宴後、両親からは『息子の思いを知り申し訳ない気持ちになった。親として結婚式に出たいと考えた』と言われました。両親が式後に『またね』と再会を約束する言葉を掛け合っているのを見て、思わず嬉しくなりました。」(鬼頭さん)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月21日号)