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  • 社説:潮目
  • 19.05.29

ホテルWの復活は本来の強みを婚礼顧客に伝えられるかどうか

 平成が終わり、令和がスタートした。本紙4 月21日号で、平成を振り返る特集を掲載するにあたり、かつての紙面を見返してみた。特に平成初期のホテルウエディングの活況ぶりは衝撃的でもあった。大型ホテルのオープンが相次ぎ、しかも年間1000組超という施設も多かった。
 そこから徐々に数字が落ち込んでいき、現在は4 分の1 以下というホテルも珍しくはない。こうしたホテルの取材でよく聞かれるのが、「マーケットの競争が厳しくなった」、「流出地域となってしまった」など他責の言葉だ。ブライダルマーケット自体が大きく変化し、エリア間、施設間の競争が激化しているのは間違いないが、そこに原因を求めていては光が見えない。
 ホテルウエディングの強みを改めて考える必要があるだろう。立地の良さ、宿泊施設を兼ね備えている、その他付帯施設も充実している、豊富なバンケットで様々なスタイルを提供できるといったハード的な側面。さらには、宿泊、料飲などで利用されていることで、一定のファン、つまり顧客基盤を持っている。地域におけるランドマークとして位置づけられているホテルは、自然とブランディングがなされていることも強みのひとつだ。
 もっともこうした強みを、しっかりと婚礼顧客にアプローチできているかどうか。この点がホテルの弱点になっている。
 先日、地方ホテルでの親族の結婚式に呼ばれたという友人から、宿泊についての話を聞いた。時間的に東京に戻ってくるのは難しいのだが、そのホテルの宿泊部屋は割引とはいっても近隣のビジネスホテルよりもはるかに高額。結果、1 万円以内のビジネスに宿泊することにしたとのことだ。これでは、宿泊施設のないゲストハウスと何ら変わりがない。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月11日号)