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  • 25.08.21

『GOOD WEDDING AWARD 2025』立食スタイルを『バーカロ』として提案

 THE AOYAMA GRANDHOTEL(東京都港区)の吉原未紗さんは、2人らしさにフォーカスしたパーティーのプロデュース事例を発表した。 ブライダルフェアでの来館時は別のスタッフが担当していて、当初カップルは2部制を希望。新郎は幼少期に両親を亡くしていたこともあり、両家顔合わせをせずに入籍を済ませていた。そのため、1部に家族での食事会、2部に友人と職場の同僚を呼んでのカジュアルなお披露目パーティーがもともとの希望だった。また、1部と2部の間には全員での挙式を検討していた。
 一方吉原さんは、その食事会が本当に必要か疑問を感じた。新郎側の参加者は兄と姉、新婦側は両親。世代の異なる人たちが2時間“拘束”されることに、違和感を覚えたという。そこで吉原さんから2人に、「結婚式という機会を通じて2人から家族に何を伝えたいか、何を感じてもらいたいか」を改めてヒアリング。新郎からは、「親同然の兄と姉には、どんな人たちに恵まれてきたかを知ってもらいたい」、新婦からは「仲のいい親子だけれど、友人にも会わせたことはない。どんな人が私を支えてくれているのか、知れる機会にしたい」との回答があった。あわせて、新婦の母は入籍の際、「やっぱり嫌だ」と寂しさを吐露していたことも発覚。「この人と結婚してよかったね」と母に言ってもらえる日にすることも、結婚式の目的の1つとなった。
 そこで吉原さんが提案したのは、1部を披露宴にすること。家族はもちろん、今の自分を形成してくれた友人と会社の人たちにも参加してもらい、お互いを知れる機会に繋げるのを狙いとした。その上で、新婦両親のために最初に人前式を組み込むことも提案。お互いを想う気持ちをきちんと言葉にし、特に新婦・母に安心してもらえるようにした。当初予定していた親族食事会は、遠方から前入りが決まっていたため前日の夜を案内。ホテルのダイニングでかしこまらず、私服で参加してもらうよう提案した。
 もともと2部で予定していたパーティーは、キャパシティの関係で立食前提。「上司も呼ぶため立食は失礼かも」というカップルの不安もあり、吉原さんは『結婚式』という言葉を使うのをやめて、『WEDDING BACARO(バーカロ)』の言い方に変えた。『バーカロ』とはタパスを楽しむ立ち飲みスタイルで、言葉の使い方で立食への不安を楽しみに変換した。ドレスコードはクローゼットの中で1番浮かれた洋服とし、招待状は気分を上げるため紙で発送した。
 迎えた当日。想いを認めた人前式での誓いは、新郎新婦揃って長文に。その後の披露宴は、2人を取り巻く友人関係などを家族が直接見られる機会となった。また、『バーカロ』ではカップル自らルーフトップでゲストを出迎え。冒頭に午前中の誓いの様子をノーカットで上映した。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月21日号)