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  • 25.07.10

ブライダル業界調査レポート② 価値観の変化で問われるSNS・DXの対応力 【ウィーブ】

 ブライダル映像サービスのウィーブ(大阪市北区)は4月24日、ブライダル業界現状調査-調査レポート2025を発表した。ブライダル業界従事者631名からの回答を基に、【消費者ニーズ・価値観の変化】、【集客・マーケティング】、【業界の景気・企業動向】、【業界の未来・トレンド】について現状の課題と今後の方向性を示している。第2回となる今回は、【集客・マーケティング】をピックアップ。業界人の考えている課題感が明らかになっている。

結婚式に価値を感じない
 「結婚式を挙げないカップルが増加する主な理由は何だと思いますか?」(表1 )の回答については、「結婚式に価値を感じない」が77.7%で最多に。金銭的負担や準備の煩雑さよりも、「やらなくても問題ない」、「必要性を感じない」といった結婚式そのものの意味に対する懐疑や無関心が広がっていることに、理由を見出している業界人は多い。
 家族・親世代の影響も上がっている。「結婚式を挙げたほうがいいと後押しする人がいない」、「親の離婚などで家庭内に結婚式のモデルがない」、「親が“挙げなくてよい”という空気を作っているケースもある」といった回答も寄せられた。
 自由記述形式で「結婚式を挙げないカップルに対して何か施策を実施しているか?」も質問。フォト婚への対応、少人数プランの提案、SNS発信が進んでいる一方、約3 割は「無施策」と回答している。
 SNS発信については、「やらない理由」ではなく「やる意味」を再提示する動きがみられる。また1.5次会、カジュアルな低価格少人数プランを通じて、ちょうどいい式を届ける選択肢を増やす工夫。さらにコラボやイベントで、体験価値を重視した取り組みも見られる。
 表2 は、「現在、最も効果があると感じる集客方法」。「SNS」が77.0%で他を大きく引き離している。次いで、「SNS広告」が36.3%、「口コミ紹介」が34.5%と続いている。これに対し、従来の紙媒体広告や相談会イベント、結婚式場紹介サイトなどは30%以下に留まっている。これは既存媒体で思うような集客効果が得られないため、SNSなどへの期待の高まりも考えられる。ただ実際の集客効果という点では、やはり既存媒体の集客力は決して低くない。さらに言えばSNSは他媒体の補完の効果はあるものの、直接集客ツールとしてまだまだ限定的であり、期待値に対する実際の効果とのギャップも考えられる。
 表3 では、「SNSの活用状況」を質問。「集客目的で積極的に活用し、成果が出ている」と回答した企業は、44.4%で最多となっている。ここでポイントになるのは、SNSを直接集客ツールとして捉えているかどうか。目標設定は重要であり、その上での成果が問われている。
 「入済または導入を検討しているDX化ツールは?」(表4 )の質問も実施。業種別に見ると式場では「予約・スケジュール管理」「顧客管理」が50%を超えている。一方でパートナーは、「使用していない」、「わからない」が60%を超えている。式場と比較してもパートナー企業の導入率は非常に低く、業種間での格差が如実に現れた。
 今回の調査では、ブライダル業界でも昨今注目の高まっているAI活用状況も質問。最多は「まだ活用予定はない」で51.3%。「検討している」19.2%が続いている。「すでに活用している」のは全体の23.4%だが、活用していても成果を感じていない企業は8.2%を占めている。 背景としては 接客、提案、演出、感情のやり取りなど、AIでは再現しにくい非定型業務が多く、「AIでできることは少ない」と捉えられがちなこと。実際、自由記述では「AIにできない仕事しか目指していない」など、現場レベルでの活用イメージがまだ定着していない。

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(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月11日号)