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  • 社説:潮目
  • 25.03.18

ブライダル業界の暗雲、懸念される最悪の事態

ホテル雅叙園東京、アルカディアと、今年に入ってからブライダル業界を揺るがすニュースが相次いでいる。あるブライダル大手企業の役員は、ユーザーに多大な迷惑をかける事態が相次いだことで、結婚式、結婚式場に対する新郎新婦の不安感も高まっていると語る。「接客をする時にも、結婚式をするしない以前に、まずは信頼できる会社ですという話をしなければならなくなっている。業界全体の信用を大きく失墜した出来事であり、今後さらなる結婚式離れを危惧しています。」
今回の2 つの出来事だけでなく、今後もブライダル関連の厳しいニュースが続くのではと指摘する関係者もいる。特に複数店舗を展開し地域では知名度もあったアルカディアの破産によって、ブライダル業種に対して金融機関や調査会社から厳しい目を向けられることになる。現在広告費負担、エネルギーを始めとした原価高騰が重くのしかかっている状況で、さらなる追加融資や返済猶予を依頼しようにも、なかなか思うような対応をしてもらえない可能性も高まっている。
これを証明する嫌な話も、最近再び聞こえ出している。パートナー企業などへの支払いに関する問題が。広告予算を取れないため、ゼクシィなどへの出稿もできず、受注残がどんどん削られている企業。厳しい状況だったコロナ禍に、支払い遅延を繰り返していたわけだが、再び同じような状況になっているとの情報も入っている。そうなると最悪のことを考え、パートナー企業側でも前金支払いでなければ取引を控えるようになる。実際に広告運用費を先払いするWEB広告運用会社でも、未回収案件が出てきている。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月11日号)