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  • 社説:潮目
  • 25.02.05

必要項目を省いた見積り 単価アップの出来ない時代に

安い見積もりで成約を取り、打合せを通じて単価アップを図っていく。ブライダル業界で一般的なこの戦術も、現在は思うような結果を得られなくなっている。単価アップをしようにも、新郎新婦の納得を得られない。無理にアップしようとすればクレームに発展してしまうため、プランナーも心理的に躊躇してしまう。たとえ単価アップを実現できたとしても、不満足を感じた新郎新婦から、口コミサイトなどでネガティブ投稿を拡散されてしまう。
これは単価アップを出来ない、打合せ担当プランナーやパートナー企業の問題なのか。多くの場合、受注時の見積もり対応自体に問題があり、つまり会場の推し進める仕組みの問題といえる。競合に対するアドバンテージを得るため、とにかく一円でも安く見積もりを出そうとする。安い見積もりにするには、一般的に必要だと考えられる項目を省いて作成。エンドロールなど、本来結婚式では定番の項目を、あえて外している。ここは新郎新婦のイメージにも大きく関係していて、例えばドレスにこだわりたいという新婦に対し、型落ちした人気のないもの数点からしか選択できないようにしているのも、必要な項目が省かれた見積もりと言える。
必要な項目の入っていない受注時の見積もりから単価アップを図ろうとすれば、それこそ謝罪から打合せがスタートするという可能性も高まる。どれだけ丁寧に説明をしたとしても、「なぜ初めに必要なものを言ってくれなかったのか?」と新郎新婦が不満を抱くのも当然のこと。結婚式のイメージを高めて受注しているにもかかわらず、到底そのレベルに及ばない商品構成では、プランナー・会場への信頼を損なうことになる。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月1日号)