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  • 25.01.11

《2025年 ココを押さえる!》人材シェアリング

結婚式は人によるサービスの依存度が高い商品であるがゆえに、人材不足は商品力の低下に直結する。新卒採用が順調な大手企業であっても、中途採用に苦戦するケースは目立っており、さらに調理やパートナーの技術職に関しては、志望する母集団の縮小によって採用は極めて厳しい状況だ。そこで考えるべきは、人材やスキルのシェアリング。フリーの活用のみならず、企業同士で信頼ある人材をシェアしていく流れは今年の注目ポイントとなる。

オンラインのノウハウ
新規接客や打合せにおいて、フリー人材、業務請負会社を活用する会場も増えている。また、当日の現場運用の上で、スキマバイト人材に頼るケースも出てきた。こうした動きも人材シェアリングの一環であり、人材不足が深刻なブライダル業界でも注目が高まっている。
今号で紹介しているシェアダイン(東京都港区)は、料理人をスポットでマッチングする【SPOT CHEF】事業を展開している。同社の特徴は、3 年以上の経験を必要としていることから30歳前後の登録者が多い点。経験値から副料理長クラスの仕事を期待できる。また長期のオーダーにも対応していて、夏、冬のリゾートホテルとの取引も多い。ブライダル業界で閑散期となるこの時期に、リゾートホテルでの仕事が可能となり、出向契約などによってシェアリングが可能となる。
ビューティトップヤマノ(東京都新宿区)は、美容スキルと場所のシェアリングを展開している。駅近でアクセスのいいホテル内に美容室を展開しているメリットを活かして、周辺の式場、ゲストハウスの列席美容を獲得している。ゲストハウスではスペースや人員の制限から、列席美容のニーズを充分に獲得できていないことも多い。同社のホテル内美容室は、朝からの営業も可能、かつ美容師も勤務しているため、セット着付けに対応できる。現在は直接ユーザーからの問合せを受けているが、今後は結婚式場との紹介提携も視野にいれており、会場にとってもスタッフを新たに入れずに単価アップを実現できる。
オンラインツールを活用した新規接客・打合せ業務を受託しているのが、プロデュース会社のNOVIC(東京都渋谷区)だ。同社のカジュアルWは、現在新規対応で90%、打合せはほぼ100%がオンラインとなっている。そのスキルを持ったプランナー、カスタマーデスクを、会場にシェアリングしていくイメージだ。会場で低予算かつオンライン接客でいいという新郎新婦がいた場合に、QRコードを渡し、新郎新婦がQRを読み込むとオンライン接客に対応するプランナーの全スケジュールが出てくる。新郎新婦は手順に則りプランナーの予約を取っていく仕組みだ。特に新規接客に関しては、オンラインで実施した場合の成約率への懸念がある会場も多い中で、コロナ禍から進めてきたノウハウを活用できるというメリットがある。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1日・11日号)

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