ブライダルインナーのセモアブライダルを展開している、カドリールインターナショナル（東京都目黒区）。衣裳会社向けにインナーを販売しているが、最近はメルカリなどで中古を購入して持込んでくるケースも増えている。本来インナーの中古品販売はサイトで禁止されているものの、ブライダルインナーのみ補正商品として転売が横行しているのだ。
「当社ではこうした持込み対策も踏まえて、衣裳店向けにインナーのセールストーク研修も実施しています。やはり中古はデメリットのあることをキチンと説明していくことが必要です。そもそもサイズの合っていない場合も多く、ドレスから見えてしまっている。また転売では過去に何人使っていたのかさえ分からないものも多いことから、サイズ通りのものを買ったとしても、着まわしているうちに合わなくなってしまうのも一般的です。衣裳の現場で起きているそうした様々なトラブルを、ありのままに説明することは大切です。」（取締役・セモアブライダル事業本部本部長・南康博氏）
そうした中、最近人気の露出の大きいドレスに対応するインナーを、4 年の開発期間をかけ2023年にリリースした。首の下側、さらに背中の抜け具合も他社ではなかなか実現できなかった【ラ・ビーナ】という商品だ。ドレストレンドにマッチしたインナーということで、衣裳店で受注率も増加している。　「露出の大きいドレスへの対応は、これまでヌーブラ中心でした。露出が大きいからこそサイズのフィット感も大切で、一般的な9 サイズを用意しています。」（南氏）
同社は和装インナーの和装ブラも人気となっている。ブライダル用として、新郎新婦の母親の留袖着用時などで人気だったが、最近はブライダル以外の和装専門会社にも拡大している。バストを押さえているものの、締め付けて痛くならない設計がポイント。着用感にこだわった、下着メーカーの技術を詰め込んでいる。
（詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1日・11日号）

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