50万円以上のカップルも

ウエディングパーク（東京都港区）は12月10日、運営するフォトウエディング・前撮りのクチコミサイト『Photorait（フォトレイト）』において、【フォトウエディング動向調査2024（Photorait）】の結果を発表した。
昨年4 月〜今年3 月に結婚した18〜49歳の既婚者3809名を対象に、『フォトウエディング・前撮りの実施率』をヒアリングしたところ（図1 ）、「実施する（した）」は70.6％だった。①挙式・披露宴実施層、②未実施層別に見ると、①は83.1％、②は59.8％でその差は23.3ポイント。結婚式を挙げるカップルの方が、高い実施率だった。
「フォトウエディング・前撮りの検討予算と、最終的にかかった（かかる予定）費用」の問いには、検討予算の平均は23万9619円、最終費用平均は25万9328円だった。前年発表の際の最終金額平均は27万4624円で約1 万5000円減少はしているものの、2020年、21年発表の結果はどちらも平均21万円台だったことから、高額化傾向で推移していることも分かった。
図2 のグラフは、最終金額の割合を示したもの。30万円以上は2021年対比で9.2ポイント増加し、10万円未満は7.9ポイント減少している。特に50万円以上は＋5.1ポイントと、撮影にも強いこだわりを持つ層が一定いることもうかがえる。
撮影スタイルの設問に対し、家族と一緒に撮影（23.6%）、挙式付きプランで撮影（6.0%）、家族や友人も呼んで会食付きプランで撮影（2.8%）の回答合計は約3 割。多様な撮影ニーズが、平均費用増加に繋がっていると、同社は指摘している。
実施率70.6％と最終費用平均25万9328円を前提とし、厚生労働省の『令和5 年（2023年）人口動態統計』における婚姻組数47万4741組を掛け合わせて算出したフォトウエディングの実施組数は、33万5167組（図3 ）。ここに平均金額を掛けた市場規模は、推計869億円とした（算出には総務省統計局『令和2 年国勢調査結果』の既婚者のみのエリア別の人口比率を使用）。
1351人を対象に聞いた、「フォトウエディング・前撮りの情報源として利用したもの」の問いには（図4 、複数回答）、インスタが34.2％でトップに。次いでスタジオHP、フォトウエディング情報サイト・クチコミサイトとなった。インスタからの情報収集は、結婚式実施層に限ってみるとさらに高く、38.1％となった。また、式場からの紹介も23.8％と、提携スタジオへの送客なども結果からはうかがえた。
「撮影時新婦は何着の衣装を着用したか」の回答は、結婚式実施層は1 着37.1 ％、2 着39.0％、3 着15.6％。未実施層は1 着35.9％、2 着は44.0％で3 着は14.7％だった。着用する衣装のパターンは、洋装のみが一番多く、全体で40.4％。次いで洋装＋和装が36.7％だった。
撮影の際に申し込んだサービスは、1 位・2 位が自分たち用、親族用のアルバム購入。3 位はメンズ向けヘアメイクだった。

（詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月21日号）