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  • 社説:潮目
  • 24.09.27

見積りの悪習から脱却し本質で勝負する時代へ

今号の特集でも紹介した、T&Gとウエディングパークの協業による、来館前にその会場のリアルな結婚式料金を把握できるサービスは、これまでのブライダル業界の悪習を一変させる可能性がある。インタビューでも触れている通り、結婚式の見積りはこれまで、集客・成約のためにまずは安く提示し、その後打合せによってどんどんアップしていた。最初に安く見せなければ集客もままならず、成約時には他社との見積り勝負に負けてしまう。
 もっともその中身は新郎新婦の描く結婚式のイメージに合わないことも多く、4 皿しかない一番安い料理コース、ドレスは何年も前のもの3 着の中からしか選べないなど。結果として、イメージ通りの結婚式をしようとすれば、料金をアップせざるを得なくなり、時には初期見積りの倍にまでなってしまうというケースも。
 ブライダル企業側は、中身の薄い初期見積りを提示してとにかく成約させる手法を営業努力と言い、その後の法外な料金アップに関しても顧客の希望に応じているだけという言い分だった。リピーターのない商売、ユーザーも何となくそれが当たり前と納得していた時代にはそれでも良かった。今は、ブライダル企業側の知らぬうちに、悪習の一つとしてSNS上には数多くの非難の声が掲載されている。結婚式の見積りに対して「詐欺的だ」という声が数多くアップされれば、結婚式を実施しようというこれからの潜在ユーザーにネガティブな印象を与えるのも当然のことであろう。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月21日号)