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  • 社説:潮目
  • 24.08.24

料飲で満足感を与える 当たり前のことにこだわる姿勢

 結婚式の売上・利益の多くを占めている料飲。ゲストにとっても、ご祝儀の大半を飲食に費やしているという意識が強いからこそ、徹底したこだわりは大切だ。もっとも、結婚式商品の本来の核である料飲への意識が低い会場もあり、満足感を与えられていないのは大きな課題である。1万5000円の料理を食べにいくワクワク感を与えられず、サービスもまたそれだけの料金帯のコースを提供するだけでのレベルに達していない。「美味しい料理を食べに行く」というモチベーションが発揮されなければ、結婚式への参列にも影響してくる。
 先日、東京會舘において、成約者向けフェアが開催された。1 万7500円の婚礼料理のフルコースを提供する試食会に参加したが、そこで体験した料理、サービスのレベルは、国内有数の人気施設であることを証明するものだった。ラグジュアリーホテル、ブライダル会場などで現場経験を積んだ同行者も、そのこだわりぶりに驚いていた。
 プロ目線から見た東京會舘のこだわりは、まずスタッフの身だしなみ。全員ピシッとしたシャツの上に、汚れ一つない制服を羽織っている。宴会・婚礼のバンケットサービスで、ここまで徹底しているのは非常に珍しいとのことだ。並べられたグラスは、新品のように曇り一つなく、洗浄方法はもちろん、ぶつかり合って細かな傷が出来るのを防ぐ保管方法も徹底しているからこそ。金縁の剥がれてしまっているお皿もなく、さらにカトラリーも含めて東京會舘の文様が描かれたオリジナルを使っている。
 また、スープチューリンをテーブルまで運んできてその場で注ぐのは、熱々を維持したいという気配りから。以前はホテルなどでは当たり前であったが、相応の技量、人数・時間も必要なため、婚礼ではほとんど見られなくなっている。そこに手間をかけられることは、それだけサービスに本気で取り組んでいるという証ともいえる。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月21日号)