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  • 社説:潮目
  • 24.06.26

結婚式の価値を語る以前に聞く耳を持たせる必要

 6 月11日、BIA総会と同日開催で【第17回The Master ofBridal Coordinatorコンテスト】が行われた。論文審査で選ばれた10名のファイナリストが、ロープレ審査に臨み、上位3 名がマスターに輝いた。ロープレのテーマは、「結婚式開催するかどうかもまだ決めきれていない新郎新婦」。費用負担への懸念、職場で結婚式を挙げた人がほかにいないといった理由から結婚式に消極的な新婦と、後々後悔しないようにとりあえず新婦を連れてきた新郎という設定だった。そのためアンケートには人数、希望時期などの回答をしているものの、現状ではそれも曖昧。いかに結婚式実施の方向に傾かせるかを、問われるロープレとなった。
 これまでのロープレ試験は、新郎新婦の隠されたテーマを探り出し(妊娠をしているなど)、その上でいかに効果的な提案を出来るかが重視される傾向であった。今回は結婚式開催自体に消極的であること、その理由も含めて新郎新婦役の2 人から語られたことで、隠されたテーマを探る必要はなく、だからこそ結婚式を実施する意義をどのようにプレゼンできるかという部分がクローズアップされた。審査員としてロープレを見ながら改めて感じたのは、新郎新婦にいかに聞く耳を持たせられるかの大前提でもある、信頼関係構築の重要性だ。
 結婚式実施を明確に考えていないながらも、とりあえず結婚式場に来てみたというカップルは現実にも増えていると聞く。こうした場合に、何とか結婚式を実施してもらおうと、結婚式の価値を一生懸命語るプランナーも多いだろう。もちろん、価値が伝わることによって迷いを払拭できるカップルもいるだろうが、そもそも様々な理由から消極的な2 人が初めから聞く耳を持ってくれるかどうか。まずは目の前のカップルから信頼してもらわなければ、どんなに説得力のある言葉も空回りするだけだろう。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月21日号)