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  • 社説:潮目
  • 24.06.04

コロナ禍の新規事業の今 エンゲージメント向上に寄与

 5 月28日、29日開催のブライダル産業フェア。全国から多くの業界関係者に来場いただきありがとうございました。またセミナー講師、出展社の皆様には、2 日間のフェアを盛り立てていただき、改めて感謝申し上げます。

 【コロナ脱却】――毎年フェアでセミナー講演を依頼している講師を始め、会場関係の来場者、さらに出展社から今年はこんな言葉を数多く聞いた。昨年5 月にコロナが5 類移行したことに伴い、【コロナ脱却】が進んでいる。同時にブライダル業界も新たな時代に突入し、今年のブライダル産業フェアは全国各地域からの来場が目立つなど、コロナの影響を払拭できた。 昨年の新春号において、【コロナ禍の努力が花開く】という年明けのキャッチコピーを記した。2020年から2022年までの3 年間、結婚式が完全にストップした非常事態の状況で取り組んできたことが、必ずやコロナ後の経営の底力になるはずと。2024年の今、それが形になって力を発揮しだしていると考えられる。その一つの企業が、名古屋のブライド・トゥー・ビーだ。
 コロナ禍で売上が大きく落ち込んだ苦肉の策として、様々な新規事業に着手した企業の中で、目的がそれだけだったケースでは結局結婚式の戻ってきた今、新規事業の意義も失われている。一方同社の場合、売上確保以上に、人材定着を目的としていた。経営が悪化する中、それでもなんとか雇用を確保するために新規事業を生み出していった。そうした目的は、事業の成否以上に従業員のエンゲージメント向上とスキルの底上げという効果をもたらした。
 非常事態で自らの人生に不安を抱えていた従業員も多い中、それを絶対に守り抜くという経営者の覚悟によって不安を解消出来たと言える。共に苦境を乗り越えてきた結束は、組織力をより強固なものに。また、それまで結婚式、ブライダル業界しか知らなかった従業員と共に新たな事業を作り上げていったことで、様々な経験値が備わった。同社はカヌレ販売を展開したわけだが、全国のスーパーに仕掛けたBtoB営業、ショップの出店、結婚式とは異なる集客手法など、外の世界を知った従業員のスキルが高まったことで、結婚式にいい形でフィードバックされている。その証拠に、昨年は過去最高の受注を記録している。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月1日号)