NEWS

ニュース

  • 追悼
  • 24.05.22

《ありがとう桂由美さん》プロアテンダントとしての起業応援 後進を育てるセミナーの一期生に【オフィース ・マリアージュ 取締役会長 安部 トシ子氏】 

 41年前、オフィース・マリアージュを起業する準備をしていた頃、初対面で紹介者もない私が、勇気を出して桂由美ブライダルハウスにご意見を伺いに参りました。「結婚式当日の花嫁さんが、安心して夢に描いた通りの1 日になる様に、まだ世の中に無いのですが、そんな仕事を作って担いたいと思っています」と伝えると、先生は私の肩を叩き、「頑張ってやってみなさい。きっとそういう人が必要な時代がすぐ来るから」と背中を押してくださいました。その励ましに勇気を得て、花嫁さんのそばでヘアメイク、スタイリング、突然のアクシデント対応、その他必要な事の全てに対応できる、日本で初めてのプロアテンダントとして起業しました。
 その当時、先生は常に見守って下さいました。桂由美ブライダルハウスのお客様で結婚式当日に不安がある方や、大変な内容の方に対して、「お客様が安心出来るプロがいるので紹介します」と伝えて下さり、「直ぐ会って、お客様を安心させてあげて」と私に連絡が入ります。起業したばかりの私にとってありがたい応援でした。甘えてばかりで心苦しく、何か出来ることが無いかと尋ねると、「ハウスのお客様が安心して当日を過ごし、後日お礼を言ってくださることで現場の様子を確認出来る。これ以上安心なことは無いから、お互い様よ。」と言われました。当時のことを桂ハウスの幹部スタッフたちは今でも鮮明に覚えていてくれて、「お客様が感謝して下さったよ!」と話してくれます。
 その後、桂先生が後進を育てるセミナーの一期生となり、沢山の教えを頂きました。起業して40年以上経った今でも、一人で始めたオフィース・マリアージュが元気に継続出来ている原点は、桂先生が背中を押してくださり、その上仕事のチャンス迄も与えてくださったことにあります。先生との出会いが無かったら今日の私はありません。
 今年の3 月5 日のショーの日、先生の後ろの席を頂きました。先生が「食欲が無いので困っている」と言われた時は、まさかこんなに早くお別れする日が来ると思いもしませんでした。山ほどの感謝の気持ちを伝えることが出来ないままです。心残りです。
 先生は何時も生涯現役で夢を追いかけ、前向きに果敢に挑戦をされていました。先生を見習い、カップルにとって心に残る結婚式を追求し続ける事をお約束致します。本当に、本当にありがとうございました。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月11日号)