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  • 社説:潮目
  • 24.04.16

スキマバイトに増える社会人 人材を流出させてしまう可能性も

 今年の春闘の賃上げ額は月額1 万6469円、賃上げ率は5.28%となり、33年ぶりに5%を超え、ニュースでも話題になった。例えば婚礼、宴会、料飲いずれも好調で前期は上方修正を繰り返した東京會舘では、基本給を昨年に引き続き1 %引き上げ(昨年は1.5%)、25年新卒採用の大卒基本給を21万円から23万円にベースアップ。賞与に関しても夏季は倍増、冬季も150%増とし、さらに期末一時金の支給などにより、全従業員平均で約15%の収入増にすることを決定している。
 一方、ブライダル全体で見ると、賃上げの波には乗れていない。冒頭の賃上げは大手が中心であるため、中小企業はなかなかついていけていないのも実情。ブライダル業界も同様で、一部好業績の企業を除ければ、ブライダル復活の見通しも立たず全体としてベースアップには慎重だ。物価の高騰により実質賃金は依然マイナスが続いており、そうなると生活費のためにダブルワークを選択する人が増えてくるのも当然のこと。
 こうした背景もあって、人材マーケットで勢いを増しているのがタイミー(東京都港区)だ。スキマ時間を使ったアルバイトをマッチングするサービスで、利用者は700万人に達する。TVCMでも強調しているように、ここにきて、ダブルワーク目的の社会人(会社員、自営業者)の登録が増えているという。社会人の割合は35%で、学生31.8%、フリーター16.8%に比較して最も多くなっている。
 このサービスを活用するブライダル企業も増えている。昨年秋の施行繁忙期以降、ホテル・ブライダル会場からの依頼が急増。配膳会に依頼してもなかなか人を確保できない事情からサービススタッフを中心にキッチン、さらに新規接客を任せるケースも出ているようだ。ブライダル企業、ホテル側としては、結婚式サービスを任せる以上、髪型や容姿、身なりを重視しなければならない。その点、登録者が社会人であれば、安心して依頼できる。またダブルワークの場合、平日は本業、土日休日を使って副業で働きたいというワーカーの希望は強く、その点でもブライダル業界との相性はいい。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月11日号)