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  • 社説:潮目
  • 24.03.18

ご当地ギフトカタログ 式場が生産者と顧客のハブに

 今号からスタートした、【地方ブライダル企業の地域密着戦略】。ゼクシィ2 月発売号からのメニュー改変により広告費が総じて上昇しているため、エリアによっては大手の会場が多くのページを占めることとなり、ますます中小会場の集客は厳しくなっているという声も聞かれる。各エリアの局地戦であるブライダルマーケットにおいて、広告にかけられる予算面での格差が今後さらに拡大していけば、地方中小会場の集客・施行はどんどん減少していき、経営的にも厳しい状況に陥ってしまう。それでも生き残っていくためには、地元企業ならではの地域密着戦略がより重要になってくる。
 岡山県倉敷市で式場を運営するサムシングフォーの岸本裕子社長は、『上を目指すよりも、下を掘る』ことが大切だと語る。エリアの捉え方についても、岡山県にまで広げるのではなく、倉敷市という狭い中で、いかに地域密着を図っていくか。同社は地域の文化、景観、そして産業を結婚式でも表現することによって、倉敷に存在する結婚式場の意義を打ち出している。そうした取り組みによって、存在感を浮き立たせ、行政や地域の経営者との繋がりもより密接になっていく。
 『下を掘る』という考え方は、その地域ならではの結婚式を生み出すことにもなる。サムシングフォーが展開している【倉敷婚】や【デニム衣裳】は、まさに地元を深掘りしたことで誕生した。実際に、地元であるがゆえに、地域の魅力はごく当たり前すぎてなかなか気づかないことも多い。そこを深掘りしていくことで、埋まっている大きな魅力に気づくこともできる。その魅力を商品、スタイルに転換するのも、地域に密着しているからこそ可能となる。設備投資、広告投資という資金面で大手に大きく劣っている地方中小会場が、そこに勝ち筋を求めていくこともこれからはさらに必要になるだろう。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月11日号)