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  • 24.03.02

新連載《Do・遠藤正人氏が提唱する 集客力アップのためのクリエイティブ制作》体験価値を伝え自己投影を喚起

 当社は、会場のクリエイティブ制作を手掛けています。昨年はグループのノバレーゼの店舗10会場、他社施設では50会場の撮影を行いました。そこで今号から、1 枚の撮影ショットを紹介しながら、集客UPをもたらすクリエイティブ制作をテーマに連載していきます。
 今回は、北関東のホテルで撮影した1 枚。この写真には、最近の撮影トレンドが詰まっています。この2 年で、トレンドは大きく変化しています。これまでは会場のスペックを見せることを目的に空間、スケール感を出し、そこに演出、装飾などその時々のトレンドを加味するのが一般的でした。ゼクシィを開いたときに、印象的な写真が求められていたことも要因です。最近の変化として、情緒、世界観、コンセプトのにじみ出る写真を求められています。
 例えばチャペルの写真についても、これまでは箱のサイズ感、ディテールを重視。最近の主流としてはお父さんとの入場、ゲストが入場を見守るといった様々なシーンを主に考えるようになっています。コロナで結婚式を迷う時代に突入していて、どこで結婚式を実施するのか以前に、まずは結婚式をやろうという訴求が必要になっています。そのため、新婦がお父さんとこういう風に歩いてみたいという体験を自己投影できるような写真で、カスタマーのモチベーションを高めていかなければなりません。
 例えばゼクシィnetのフォトギャラリーも、空間とシーンを組み合わせる構成に変化。空間を伝えながらも、当日に親やゲストとどのようなコミュニケーションを体験できるか。箱だけではなく体験価値との組み合わせが大切です。
それを意識して撮影したのが、今回の1 枚となります。立派な神殿を持ち、神前式を売りにしていることもあって、神殿まで参進をするという提案をしました。写真で厳かさを出せると共に、演出の幅も広がります。参進の写真によって施設の価値を伝えつつ、体験できる価値も情緒的に描写。それによって、見た人に自己投影してもらいます。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月21日号)