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  • 社説:潮目
  • 24.02.27

地域協議会の官民連携 業界外と手を結ぶ意識が大切

 今号で紹介している、港区とTOKYOウエディングフォーラム(以下TWF)共催の【結婚&恋愛フェスタ】。運営は、TWFのプロフェッショナルな会員たちが担った。特に東京タワー展望メインデッキで実施した人前式、ドレスショーは、祝日で観光に訪れていた親子連れ、カップル、外国人など多くの人の目を惹きつけた。印象的だったのが、ウエディングドレス姿を熱心に見入る子どもたち。クローズされた空間での挙式が通常であるからこそ、公開挙式によって一人でも多くの子どもたちに参加体験を与えられたことは10年後、20年後への種まきになるだろう。
 人前式を実施した新郎新婦は、TWFの公募に応募してきたご夫婦。公募はインスタでの案内のほか、主催者である港区の婚姻届け提出窓口などでもチラシを配布し広めていった。今回の新郎新婦は、それを見て応募してきた形だ。官民連携のイベントにはこうしたメリットがある。応募者集めも連携することで、より幅広い告知を実現でき、結果として挙式を開催することが出来たわけだ。
 また、東京タワーという誰もが知っている日本の代表的な観光施設でイベントを開催できたのも、やはり官民連携の成果と言える。祝日で観光客の多い状況ながら、東京タワーが様々な面で協力してくれたのは、港区との関係性も大きかった。行政と観光施設は様々な協力関係を築いていると共に、公のイベントであるからこそ開催実現に漕ぎつけることもできた。民間だけでどんなに素晴らしい企画を持ち込んだとしても、なかなか話は進んでいかない可能性もあっただろう。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月21日号)