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  • 社説:潮目
  • 24.02.15

見誤るZ世代の志向 本質的な面を掘り下げる必要

 数年後に、結婚式のターゲットがZ世代に入れ替わる。それもあって、業界ではZ世代とはどのような傾向なのか、どのように対応していくべきなのかといった議論が沸き起こっている。デジタルネイティブ世代である彼らの志向は注視しておくべきではあるものの、極端な世代のレッテル化で本質的な部分を見誤ってしまうと、戦略をはき違える可能性も考えられる。
 例えば、「Z世代はテレビを見ない」とよく言われている。そこでZ世代真っただ中の若者数人に聞いたところ、確かに実家を出ている場合はテレビを家に置いていない人の方が多かった。ただ、Netfl ixやPrime Videoを契約していて、ドラマを始めとしたテレビ番組はiPadなどで視聴している。つまり「テレビを見ない」のではなく、「様々な番組をテレビで見ない」ということだ。これは大きな違いであるのだが、実際には「テレビを見ない」という話を強調しがちであり、これも正確な分析が必要と考えられる。
 テレビに関しては、倍速視聴も一つの特徴。その点では、Z世代はよりタイムパフォーマンスを重視していると言える。現在はYouTubeチャンネル、TikTokといった様々な視聴対象があり、限られた時間の中で多くのコンテンツを視聴をするには倍速視聴も当然である。そうなると、リアルタイムでテレビというツールを使っての視聴はZ世代のライフスタイルにはそぐわず、自分の都合のいい時間に、好きな方法で視聴できる動画配信サービスに移行するのもある意味で納得だ。
 SNS世代であることから、Google検索もしなくなっているという意見を言う人もいる。これは以前にも指摘したが、大学の講義で学生に検索についての体験をしてもらったところ、確かに日常的なものを調べる際にはインスタなどのSNSで検索する傾向はある。ただ、自分の知らない世界、それまで触れてこなかった情報を獲得するためには、Google検索をするということも分かった。実際に検索行為を調査せずに、ただSNS世代だからという認識による論調には、やはり注意が必要と痛感したものだ。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月11日号)