NEWS

ニュース

  • 社説:潮目
  • 23.10.10

仕事よりも『推し活』を大切にする若者の意識

 前号でも紹介したように、今の若い人たちにとって重要なキーワードになっている【推し活】。戸板女子短期大学の安東徳子教授は、ライフスタイルにおいて【推し活】に支障のないことが重視され、それは仕事にも大きく影響していると語っている。残業が多く疲弊してしまえば、大切にしているライフスタイルも崩すことになりかねない。また土日に休みも取れなければ、【推し】のライブやイベント等に参加もできなくなり、結局仕事とどちらを選ぶのかという意識から、【推し活】のために退職も生じるようだ。そもそも、【推し活】のために働いていると考える若者は増えており、そこに支障があれば仕事を変えるのも当然のことだ。
 ある程度の年代層から考えると、【推し活】イコール【オタク】という認識になりやすく、一部の熱狂的な層で構成されていると考えがち。もっとも最近の実態は、オタクのようにネガティブにとらえることはなく、【趣味】を【推し活】と定義するようになっている。ちなみにリサーチ&マーケティング支援のネオマーケティングが3 月に発表した調査では(n数1104人)、【推し】の話をすることに20代は抵抗なしが64.5%。一方で、【オタク】というイメージを持つ30代は46.5%で、18ポイントもの差となっている。また月平均20時間以上、【推し活】に費やしている割合は、やはり20歳代が最も多く30.2%であり、そこから年齢が上がっていくと費やす時間は徐々に減少している。
 【推し活】の対象は、アイドル、タレント、アニメなどの二次元キャラクター、最近ではYouTuber、VTuberも入ってくる。それ以外にもスポーツチーム、選手、鉄道や寺社仏閣などのモノもある。本紙にも、ディズニーランドが好きで年間パスポートを購入し、頻繁に通えるようにわざわざ浦安に引っ越したスタッフがいる。ディズニー好きはキャラクターもあれば、年間スケジュールで変化するパレードを追うというケースもあり、中にはダンサーなどのキャスト目当てで通い詰める人もいるようだ。これも一つの【推し活】と言える。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月1日号)